蕨市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接においては、志望自治体や近隣自治体の基本的な情報を押さえることが何よりも大切です。
蕨市ならではの特色を理解し、面接対策に活かしてください。
なお、その他の埼玉県内の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
・埼玉県の南部に位置する。
・市域面積は全国の市として最小。
・東京都心部から近距離にあることで住宅地が密集し、人口密度は全国で最も高い都市である。
・市域全体が住宅地と商業施設になっており、JR京浜東北線の蕨駅周辺には、高層住宅が数多く林立している。
・鉄道と並行して走る国道17号線は、沿線に商業施設が建ち並び、東京都心部と県の中心部を結ぶ主要幹線として、交通量が多い。
・戦後間もない頃に、地元青年団が20歳の若者の前途を祝したことで、成年式(現在の成人式)発祥の地とされている。
基本データ
蕨市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押えておきましょう。
面積
・総面積…約5㎢
・可住地人口密度…約1万4500人/㎢
人口統計
・人口総数…約8万人
・年少人口率(15歳未満)…約11%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約66%
・高齢人口率(65歳以上)…約23%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-4.7人
・外国人人口数…約7000人
・転入者数…約6000人
・転入率(人口1000人当たり)…約79人
・転出者数…約6000人
・転出率(人口1000人当たり)…約76人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約360億円
・歳出額…約340億円
・地方税…約120億円
・財政力指数…0.86
・実質公債費比率…5.0%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約83%
・地方交付税依存度…4.3%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴
蕨市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・蕨市は、もともと奥東京湾の海面下にあったことが分かっており、平安時代末期頃から開発が進められたとされる。近年はベッドタウンとしても発展しており、市内の面積の大部分が宅地となる。そのため農地は少なく、第一次産業に携わる人口は0.1%以下となっている。
・市内での農業に対する取り組みは積極的で、地域の農産物は直売所や市内の学校給食でも使われ、2020年(令和2年)には地産地消を促すために市内で収穫された野菜を使った料理を販売する「ベジフェス」が開催された。
・「わらびりんご」は、昭和56年から続く蕨市の伝統的な果物で、「わらびりんごサイダー」がご当地サイダーとして知られている。
・海に面していない蕨市では水産業はほとんど行われていない。
工業・産業
・江戸時代頃から、独自の木綿織物が生産され、「織物のまち」として栄えた。明治時代に入ると、市内で生産されていた2本の糸をより合わせて織りあげる「双子織」が商人の着物として広く販売されるようになり、隆盛を極めた。その後織物業は、戦後の首都圏拡大とともに衰退していった。織物業の繁栄祈願から始まった「わらび機まつり」は伝統行事として現代にも残っている。
・織物業の衰退後は、製造業を中心とした近代工業が発展した。第二次産業に携わる人口は2015年(平成27年)時点で全就業人口の約3割にのぼるほどの成長を見せた。そのうちの大部分が製造業に携わっており、次いで建設業が続く。その後は第三次産業就業人口の割合が増加傾向にあり、第二次産業就業人口の割合は減少傾向にある。
商業・サービス業
・歴史のある建物が点在する蕨市は、古くは江戸日本橋から2番目の宿場として、栄えてきた。明治時代になるとJR京浜東北線の蕨駅が開設され、宿場町と駅を中心に商圏が発展。蕨駅周辺には複数の商店街が形成され、市外からの買い物客も多く訪れていた。近代になると東京都心へのアクセスの良さからベッドタウンとしても機能している。
・昔ながらの商店街は蕨駅前を中心に多く残り、日本一小さい市でありながら13の商店街が健在している。市民の買い物場として長きにわたり活躍している。
・郊外型の大規模店舗も増加しており、市域の西側を縦断する国道17号線の沿道には大型のショッピングモールも次々に出店してきている。
・近年では面積の小ささを逆手に取った、コンパクトで高密度な街づくりを推進している。都心部への移動や市内の商業施設・サービス施設などの移動もしやすく、生活利便性の高い街としても知られるようになっている。
総合計画・基本構想等
総合計画や基本構想とは、自治体の指針となるものです。
全体に目を通し、目指している方向性などの全容を掴むことが大切です。
さらに、あなたの興味・関心に合わせて、個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
最低限、隣接する市については理解を深めておきましょう。