長崎市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接においては、志望自治体や近隣自治体の基本的な情報を押さえることが何よりも大切です。
長崎市ならではの特色を理解し、面接対策に活かしてください。
なお、その他の長崎県内の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
・長崎県の南部に位置し、三方を角力灘、天草灘、大村湾に囲まれている。
・市制施行は1889年(明治22年)である。
・古くから港町として栄え、中国文化やヨーロッパ文化の影響が市内に色濃く残っている。異国情緒を感じさせる名所・史跡なども多く、「長崎くんち」などの年中行事にも独自の文化を知ることができる。
・1977年(昭和52年)には国際観光都市に指定され、年間を通じて大勢の観光客が訪れる都市である。
・キリスト信仰者への弾圧や原子爆弾の投下など悲惨な歴史もあり、毎年、平和祈念像のある「平和公園」で平和を願う式典が開かれる。
基本データ
長崎市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押えておきましょう。
面積
・総面積…約406㎢
・可住地人口密度…約2200人/㎢
人口統計
・人口総数…約41万人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約55%
・高齢人口率(65歳以上)…約33%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-13.1人
・外国人人口数…約3000人
・転入者数…約1万1000人
・転入率(人口1000人当たり)…約27人
・転出者数…約1万4000人
・転出率(人口1000人当たり)…約33人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約2620億円
・歳出額…約2550億円
・地方税…約530億円
・財政力指数…0.58
・実質公債費比率…8.8%
・将来負担比率…約98%
・経常収支比率…約92%
・地方交付税依存度…14.6%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴
長崎市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・長崎市は国内でも有数の漁業が盛んな地域である。近海に優良な漁場を有し、明治時代には水産加工の集散地となり、捕鯨も行われていた。第二次世界大戦時には一時衰退するものの、戦後は大資本の水産会社が数多く立ち上がり、定置網漁や底曳網漁などが行われ、全国有数の水揚げを誇る水産の町として繁栄した。
・現代は、広大な大陸棚を有する東シナ海・黄海を主漁場とする遠洋漁業と、西彼海域や橘湾海域などで見られる沿岸漁業が主流となった。特に沿岸漁業では対馬暖流の影響を大きく受け、アジやサバ、マダイ、イセエビ、あわび、ウニなど、豊富な植物プランクトンを求めて多種多様な魚が集まる。
・長崎市の農業は、都市型近郊農業である。ネギ、ほうれん草、いちご、梨などが栽培されている。
・いちごは、江戸時代末期にオランダ人によって長崎に輸入され、日本のいちご生産がはじまったといわれている。市内では、日吉地区や東長崎地区、ことうみ地区で栽培されており、「ゆめのか」や「さちのか」などの品種が主流である。
・「長崎赤かぶ」や「長崎白菜」、「長崎紅だいこん」をはじめとする「ながさき伝統野菜」の普及に向けた取り組みが行われている。
工業・産業
・大浦天主堂や旧グラバー邸をはじめとして、長崎市は海外文化の影響を歴史的にも大きく受け、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、2018年(平成30年)に世界文化遺産にも登録された。
・産業面でも諸外国の影響を受け、開国後には炭鉱・造船などの分野がいち早く成長していった。1857年(安政4年)に建てられた「三菱重工業長崎造船所」は日本初の本格的様式工場である。当時から船舶と機械製造が行われ、現代は豪華クルーズ船なども作られており、その存在感は健在である。
・長崎市の製造出荷額は、原動機をはじめとする「はん用機械器具製造業」と、船舶を含む「輸送用機械器具製造業」が9割を占めている。
・造船技術から派生し、長崎市では環境や新エネルギーの分野でも高い技術力を誇る。特に省エネ船の開発には積極的で、物流・生産効率を図ったり、環境負荷低減を進めたりと社会課題の解決にも注力している。
・洋上風力発電をはじめとする、海洋再生可能エネルギーの実証実験も長崎市沿岸の海域で行われている。
・観光業も長崎市にとって主要産業である。異国情緒あふれる町並みや原爆投下の歴史を持つことから、修学旅行先としても全国から学生が集まっている。
商業・サービス業
・長崎市では、中央エリアを中心に、約30ヵ所もの特色ある商店街が発展してきた。複数の商店街が集まることで繁華街が形成され、そのなかでも、歴史のある「浜んまち」、「銅座」、「築町」の3地帯は有名である。
・江戸時代から300年以上の歴史を誇る「浜んまち」は、「眼鏡橋」の近くにあり、「長崎浜市商店街」など5つの商店街が集まる繁華街である。メインストリートである浜市アーケードと、交差するベルナード観光通り沿いを中心に、「浜屋百貨店」をはじめ約400以上の専門店が軒を連ねている。「浜んまち」の南西には、銅座観光通り及び銅座町通りをメインストリートとする繁華街「銅座」が展開している。地元のグルメが味わえる飲食店の他、レトロな雰囲気の老舗専門店などが40軒ほど建ち並ぶエリアである。
・「浜んまち」の北西に位置する繁華街が、長崎の「台所」の異名を持つ「築町」である。400年以上の歴史を誇る。新鮮な水産物が手頃な価格で購入しやすい商店街の他、複合型商業施設「メルカつきまち」の1階には「築町市場」が開かれており、長崎における食文化の発展を支え続けている商業エリアである。
・数々の商店街に加え、長崎市内には、近代的なショッピングモールもある。JR長崎駅に直結する「アミュプラザ長崎」は、食品やファッションなどのショッピングや、グルメ、映画などが楽しめる複合商業施設である。その他、車でアクセスしやすい元船町の「ゆめタウン夢彩都」や、茂里町の「みらい長崎ココウォーク」も市民に親しまれている。
総合計画・基本構想等
総合計画や基本構想とは、自治体の指針となるものです。
全体に目を通し、目指している方向性などの全容を掴むことが大切です。
さらに、あなたの興味・関心に合わせて、個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード
長崎市の面接カードの内容を掲載しています。
これを参考に、実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
・あなたの長所と短所を根拠も踏まえてそれぞれ3つ書いてください
・あなたが長崎市職員として採用された場合、長崎市にとってどのようなメリットがあるのか教えてください
・あなたがストレスに感じることとその向き合い方についてお書きください
・あなたが最も力を入れて取り組んできたこと(趣味、特技、クラブ活動など)についてお書きください
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
最低限、隣接する市については理解を深めておきましょう。