荒尾市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接においては、志望自治体や近隣自治体の基本的な情報を押さえることが何よりも大切です。
荒尾市ならではの特色を理解し、面接対策に活かしてください。
なお、その他の熊本県内の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
・熊本県の北部にある福岡県と県境の市である。
・東側は、筒ヶ岳をはじめとする山麓部で、西側の平野部に住宅地や田畑が広がっている。
・有明海に面する荒尾海岸は、日本有数の渡り鳥が羽を休める休息の地で、緩やかな砂浜の海岸線を形成している。季節風が強く吹くことも少なく、温暖で四季の変化に富んだ自然条件を活かして、農業が盛んに行われている。
・関川や浦川などの平坦な河川流域では稲作が盛んに行われ、丘陵地では特産の荒尾梨やスイカ、みかんが有名である。
・漁業では遠浅を活かしたノリ養殖やアサリ漁が主に行われている。
基本データ
荒尾市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押えておきましょう。
面積
・総面積…約57㎢
・可住地人口密度…約1100人/㎢
人口統計
・人口総数…約5万人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約52%
・高齢人口率(65歳以上)…約36%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-11人
・外国人人口数…約400人
・転入者数…約2000人
・転入率(人口1000人当たり)…約34人
・転出者数…約2000人
・転出率(人口1000人当たり)…約34人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約290億円
・歳出額…約280億円
・地方税…約50億円
・財政力指数…0.48
・実質公債費比率…9.4%
・将来負担比率…約12%
・経常収支比率…約90%
・地方交付税依存度…22.8%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴
荒尾市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・荒尾市は、東部に市内最高峰の小岱山がそびえ、そこから西の有明海へとなだらかな丘陵が続いている。気候は年間を通じて比較的温暖である。かつては炭鉱の町として栄え、同時に古くから農水産業も盛んであった。
・市内の農業は梨、ミカン、スイカなどの果物類が主力である。特に梨は、熊本県内トップクラスの生産高を誇り、大きいもので1.5kgある「荒尾ジャンボ梨」の産地として知られている。
・手入れの手間が少なく乾燥に強いオリーブやオリーブオイルの生産に力を入れているのも特徴である。
・水産業は、干満差最大6mある「荒尾干潟」で、海苔の養殖、アサリ貝の採捕が盛んに行われている。また、シャコに似たヤドカリの一種「マジャク」は、荒尾市周辺のみで獲れる貴重な食材で、揚げ物や煮漬けにして食べられている。
工業・産業
・荒尾市には1902年(明治35年)、万田坑「第一竪坑」が完成した。採炭が本格化すると同時に、三井三池炭鉱の一角を担う炭鉱の町として発展してきた。最盛期の万田坑は3,500人にも上る職員が在籍し、日本の産業近代化に大きく貢献しました。2015年(平成27年)には三池万田坑跡が世界遺産に登録され、保存状態が良好なことから一般公開もされている。
・関東大震災以降から太平洋戦争の終戦までは軍需産業が繁栄した。敷地約100万坪、長さ4kmに及ぶ火薬・炸薬製造の軍需工場が置かれていた。
・1960年代以降は、資源が枯渇し石炭需要も低下した。産業転換を図るべく工業団地を造成し、新規企業の誘致が進められた。市内には工業団地や工場適地が点在しており、工業製品出荷額では金属製品製造業が多くを占めている。
・国の伝統的工芸品に指定されている小代焼や海産物加工業など、地場産業の利活用に積極的である。地域活性化と雇用拡大を図る地域再生プロジェクトにも取り組んでいる。
商業・サービス業
・荒尾市の街は、明治末期から戦前までは石炭、軍需産業で繁栄した。そのころ、商店も多く立地し、商業も最盛期を迎えることとなる。
・1951年(昭和26年)に万田坑の採炭が終了すると、産業転換期が訪れ、1966年(昭和41年)、鉱山を経営する三井グループにより、軍需工場跡地を利用した「三井グリーンランド」(現在のグリーンランド)が開園した。九州最大規模を誇るレジャー施設として多くの来園者でにぎわい、第三次産業が発展していった。グリーンランド周辺にはゴルフ場や宿泊施設、大型のショッピングモールなどの商業施設が建てられた。
・平成に入ると、軍需工場跡地で住宅地開発や商業施設の集積が進み、福岡市、熊本市双方へのベッドタウンとして機能するようになる。
・市域西部の沿岸部には、JR鹿児島本線や国道389号線が走り、その沿線に商圏が広がっている。
総合計画・基本構想等
総合計画や基本構想とは、自治体の指針となるものです。
全体に目を通し、目指している方向性などの全容を掴むことが大切です。
さらに、あなたの興味・関心に合わせて、個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
最低限、隣接する市については理解を深めておきましょう。