宇都宮市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接においては、志望自治体や近隣自治体の基本的な情報を押さえることが何よりも大切です。
宇都宮市ならではの特色を理解し、面接対策に活かしてください。
なお、その他の栃木県内の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
・栃木県のほぼ中央に位置し、県の政治・経済・文化の中心地となっている。
・1896年に市制施行した。
・市の東部を鬼怒川が流れて平野部が広がる一方、北西部には戸祭山、八幡山、二神山がそびえている。内陸のため気温の変化が激しく、冬の冷え込みは北関東の県庁所在都市の中で最も厳しいという特徴がある。
・市内には大規模な工業団地が整備され、関東地方屈指の工業都市である。
・路線バスを中心に公共交通が発達しており、市内の移動がとても便利。
・宇都宮餃子が有名である。
基本データ
宇都宮市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押えておきましょう。
面積
・総面積…約417㎢
・可住地人口密度…約1500人/㎢
人口統計
・人口総数…約52万人
・年少人口率(15歳未満)…約13%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約61%
・高齢人口率(65歳以上)…約26%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-3.2人
・外国人人口数…約1万人
・転入者数…約2万人
・転入率(人口1000人当たり)…約39人
・転出者数…約1万9000人
・転出率(人口1000人当たり)…約37人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約2620億円
・歳出額…約2510億円
・地方税…約910億円
・財政力指数…0.98
・実質公債費比率…4.1%
・将来負担比率…約19%
・経常収支比率…約87%
・地方交付税依存度…1.7%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴
宇都宮市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・太平洋側の気候に属する宇都宮市は、夏は蒸し暑く、冬は乾燥して日照時間が長いのが特徴である。温暖湿潤気候に分類される同地は、水資源も豊富で多くの作物が採れる。
・市内には「鬼怒川」や「田川」、「姿川」の3本の川が流れており、その周辺では特に米作りが盛んに行われている。品種はコシヒカリが中心で、その他にも宇都宮大学が開発した「ゆうだい21」など、特徴のある米が生産されている。米の出荷量は同県でも指折りである。全国でも上位に位置する傾向にあり、米作りに強い土地といえる。
・栃木名産いちごとして知られる「とちおとめ」の生産は宇都宮市内でも盛んである。ビニールハウスでの生産が中心で、11月から翌年5月にかけて生育・出荷されている。特に、冬の寒さを乗り越えた1〜2月頃が最も糖度が高く旬の時期である。また、とちおとめの他にも、大粒の「スカイベリー」や「なつおとめ」など様々な品種のいちごが作られている。
・いちご以外では、「幸水」や「豊水」といった和梨、甘さ際立つトマト「プレミアム7」の生産でも有名である。
・農業政策事業の一環として、クラインガルテン(市民農園)を設け、多くの市民に工作環境を提供している。農業講習会や体験会も定期的に開催し、多くの市民に農業を体験する場を提供することで、農業人口の増大にも積極的である。
工業・産業
・宇都宮市は元来、工業が盛んな市として有名であった。2018年(平成30年)の宇都宮市の製造品出荷額は2兆円を超え県内1位を誇り、北関東でも有数の工業地帯である。
・分類別では機械器具や飲料・食品、化学工業品が大きな割合を占める。
・工業都市としての生産レベルは高く、宇都宮市は典型的な内陸型製造産業として発展した。1984年(昭和59年)には高度技術集積都市、いわゆるテクノポリスに指定され、広域首都圏では唯一である。
・鬼怒川の東岸に広がる清原工業団地は、内陸型工業団地としては国内最大級の規模である。機器部品やたばこ、食品などの大規模工場が置かれている。
・県内で最も歴史の古い宇都宮工業団地は、1962年(昭和37年)頃から稼働している。総面積は300万㎡、100を超える製造企業が籍を置いている。その他にも、瑞穂野工業団地や河内工業団地など、市内には多くの工業集積地があり、首都圏工業の要として機能している。
・1944年(昭和19年)に開設された「SUBARU宇都宮製作所」(当時の社名は中島飛行機株式会社)は、戦時中に陸軍機体を生産していた。戦後になると、鉄道車両生産拠点として発展し、航空宇宙部門の開発も進められていった。宇都宮市としても、「航空宇宙」「自動車」「ロボット」「情報通信」を中心とした次世代モビリティ産業の促進にも注力している。
商業・サービス業
・城下町だった江戸時代の宇都宮は、「小江戸」と称されるほど栄えていた。宇都宮を通っていた日光街道と奥州街道が参勤交代に利用されていた江戸幕府直轄の主要幹線道であった点や、日光東照宮の造営による出入りの多さが理由に挙げられる。
・明治時代の廃藩置県以降も栃木県の中心として繁栄したが、1945年(昭和20年)の空襲によって市街地の大半が焼失した。そんな中、全国でもいち早く戦災復興土地区画整理を進め、終戦から10年ほどで近代的商業都市の基盤を整えた。
・その後も商業の街として宇都宮市は発展し続けており、商業都市・宇都宮の象徴的存在が、1948年(昭和23年)に発足した「オリオン通り商店街」である。オリオン通り商店街は北関東随一の広域型商店街としても知られ、毎月第3土曜日のナイトバザールや年2回のワゴンセールなど、盛んにイベントを開催している。特に市制100周年を記念して1996年(平成8年)に始まった「宮の市(商業祭)」は、オリオン通り商店街以外にも市内各地の商店街や大型店が一体となる一大イベントである。
・宇都宮は、90%以上を誇る地元購買率の高さも特徴的である。市民に限らず、多くの県民が宇都宮市でショッピングを楽しんでいる。
総合計画・基本構想等
総合計画や基本構想とは、自治体の指針となるものです。
全体に目を通し、目指している方向性などの全容を掴むことが大切です。
さらに、あなたの興味・関心に合わせて、個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
最低限、隣接する市については理解を深めておきましょう。