佐野市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、佐野市の概要について整理しておきましょう。
・栃木県の南西部、東京からは70km圏内に位置する。
・市の北部から北東部と北西部にかけては、緑豊かな中山間地となっている一方、南部や西部は、住宅や産業基盤が集積する都市部である。
・市内には唐沢山や「万葉集」にも詠まれた三毳山がある他、栃木県指定天然記念物「出流原弁天池」の湧水が日本名水百選にも選ばれるなど、美しい自然に恵まれている。
・産業では、古くから鋳物の生産が盛んであったが、その後は美術工芸品や産業機械部品などが発展した。
・「佐野縮」発祥の地としても知られ、各種織物業は市を代表する産業になっている。
・市の北部には石灰岩地帯が広がっており、製鉄用材料などに使用されるドロマイトは全国の約9割を占めるほどの生産量である。
・鉄道では、栃木県小山市から群馬県前橋市までを結ぶJR両毛線と、本市から群馬県館林市までを結ぶ東武鉄道の佐野線が走行している。道路では国道50号の他に、東北自動車道、北関東自動車道も通っており、交通利便性に優れている。
基本データ
佐野市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約356㎢
・可住地人口密度…約800人/㎢
人口統計
・人口総数…約12万人
・年少人口率(15歳未満)…約11%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約58%
・高齢人口率(65歳以上)…約31%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-9.9人
・外国人人口数…約3000人
・転入者数…約4000人
・転入率(人口1000人当たり)…約31人
・転出者数…約3000人
・転出率(人口1000人当たり)…約30人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約600億円
・歳出額…約560億円
・地方税…約180億円
・財政力指数…0.72
・実質公債費比率…1.8%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約89%
・地方交付税依存度…12.8%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

佐野市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・佐野市は、関東平野の北部に位置し、足尾山地が形成する山地部と、関東平野の平野部からなっている。市内には旗川、秋山川、三杉川などの河川が流れ込んでおり、緑と水資源が豊富である。
・農業はお米が基幹作物として営まれていたが、近年は園芸作物が中心になりつつあり、首都圏に位置する好立地条件を活かし近郊農業が行われている。
・一戸あたりの経営規模が県内の平均と比較して小さいのが佐野市の農業の特徴で、農家の大部分が第2種兼業農家である。
・農業産出額約53億円のうち40%強を野菜が占め、次にお米が30%ほど占めている。
・イチゴ、かき菜、梨、桃などの栽培が有名で、市内田沼地区と葛生地区ではソバの生産が盛んである。イチゴをはじめとする特産品は「さのブランド」と認証されている。
・海に面していないため水産業はほとんど見られないが、イワナやマスなどが釣れるスポットが複数あり、近隣には獲れたての川魚を楽しめる飲食店も存在している。
工業・産業
・佐野市は石灰、繊維、鋳物工業を中心に発展してきた市である。市内北部はサンゴ礁が堆積した石灰岩地帯が広がり、江戸時代から石灰石工業が盛んであった。ドロマイトの産出額は日本有数で、工業原料や建設資材の採掘が行われてきた。
・市内には佐野工業団地や羽田工業団地、佐野インター産業団地をはじめとする8つの工業団地が点在している。首都圏まで50分という交通の便を活かし、産業活性化が進められている。
・第二次産業が占める従業者割合は約35%である。食料品や輸送用機械器具、プラスチック製品、窯業・土石製品などの分野が製造品出荷額の多くを占める。
・食品分野では1970年(昭和45年)に建てられたハウス食品株式会社の関東工場が市内の工業発展に大きく貢献しており、カレーやシチュー、スナック菓子などが製造されている。
商業・サービス業
・佐野市は、多様性に富んだ歴史や自然資源、ゴルフ場をはじめとする良質な観光資源をかねそろえており、首都圏からの観光客を中心に多くの人が訪れる。
・市内の商業については、佐野新都市地区に大型商業施設が進出したことにより、新しい商業地域が形成された。2003年(平成15年)には「佐野プレミアム・アウトレット」が誕生した。佐野市を代表するショッピングモールで、市内商業を大いに盛り上げた。他にも複数の大型商業施設が見られる。
・業種別に見ると、卸売業事業所は建築材料卸売業の割合が最多である。
・小売業事業所はその他の飲食料品の事業所が高い割合を占めている。
・卸売業・小売業などの事業所、年間商品販売額はともに増加傾向にあり、佐野市の商業が発展し続けていることが分かる。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接質問リスト
佐野市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
佐野市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、佐野市役所の面接試験を突破することができるでしょう。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
栃木県



群馬県



所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。