前橋市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接においては、志望自治体や近隣自治体の基本的な情報を押さえることが何よりも大切です。
前橋市ならではの特色を理解し、面接対策に活かしてください。
なお、その他の群馬県内の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
・利根川流域に発展してきた群馬県南部にある都市である。
・市制施行は1892年(明治25年)で、特例市に指定されている。
・利根川水系の豊富な水による恩恵を大きく受けているのが特徴で、明治以降は製糸業が盛んだったが、現在は電気産業、輸送関連、食料品などの工場が集まる工業都市となった。
・上信越の山々に囲まれ寒暖の差が大きな気候で、特に冬は「上州のからっ風」と呼ばれる乾燥した強い季節風が吹く。
・史跡や公園が多く「水と緑と詩のまち」として観光にも人気である。
基本データ
前橋市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押えておきましょう。
面積
・総面積…約312㎢
・可住地人口密度…約1400人/㎢
人口統計
・人口総数…約33万人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約58%
・高齢人口率(65歳以上)…約30%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-4.5人
・外国人人口数…約8000人
・転入者数…約1万3000人
・転入率(人口1000人当たり)…約39人
・転出者数…約1万2000人
・転出率(人口1000人当たり)…約36人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約1660億円
・歳出額…約1610億円
・地方税…約530億円
・財政力指数…0.80
・実質公債費比率…8.0%
・将来負担比率…約56%
・経常収支比率…約89%
・地方交付税依存度…8.9%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴
前橋市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・前橋市は、太平洋気候と内陸性気候をあわせもっている。夏場は地表が暖まりやすく気温が上昇しがちで、埼玉県熊谷市と並んで最高気温が高くなっているのが特徴的である。冬は新潟や長野からの季節風により、群馬県境の山間部には甚大な積雪が見られるが、前橋市内の中心部では晴天に見舞われる日が多く、気候は安定している。
・山間部の豪雪は春になると雪解け水に変わり、前橋市内を流れる利根川や広瀬川周辺の伏流水に流入する。豊富な水資源と質の良さから、米の生産が盛んである。
・野菜ではキュウリ、トマト、ナス、などの施設型農業、果樹ではいちごや梨などの生産もされている。
・畜産業が有名で、その産出額は240億円を超え、全国でもトップクラスである。乳用牛や豚もともに全国有数で、県全体でも前橋市が占める割合は高くなっている。養豚では、「上州麦豚」や「赤城高原豚」などのブランド豚が有名で、全国的に認知されている。
・漁業に関しては、群馬県自体に海はないため、利根川を中心とした河川での渓流漁業が主である。利根川の水質の良さからうなぎの品質が良く、収穫も盛んで、市内には天然うなぎを提供する老舗の店舗が高い支持を得ている。
・他にもサクラマス、ヤマメ、ニジマス、アユなどが生息しており、水がきれいなため臭みが少なく、消費者や観光客から人気である。
工業・産業
・前橋市は、江戸時代後期から長らくの間、優秀な質を誇る生糸の生産地として栄えてきた。養蚕農家が多く、水に恵まれた土地柄を活かし、繭の調達がしやすいことを背景に、全国でも有数の生糸の代表的な産地に成長した。
・明治末期には、数千人の工女が働く生糸工場が完成し、最盛期を迎えた。戦後は戦災復興事業を施行し復輿を遂げ、生産都市への転換を目標に「首都圏都市開発区域」の指定を受けた。その結果、多くの工場を誘致し、食品や飲料関連の企業が事業展開し発展することとなる。
・市内各所に電機産業や輸送関連など多岐にわたる産業種による20弱の工業団地を抱えており、なかでも総社町・大渡町周辺にある「2号工業団地」は、市内最大級の規模を誇る。鉄道や関越自動車道に近く、アクセス面も優れている。
・製造品出荷額は、群馬県内第3位。中小企業のさらなる発展とより良い市民の生活を目指すための「前橋市産業振興ビジョン」も策定され、さらなる発展が予測されている。
・首都圏から近いこともあり、食品や畜産工場を中心として、工場見学を実施するところが多いのも特徴である。飲料メーカーやアイスクリーム、牛乳、自動車など様々なジャンルの工場見学をすることができる。
商業・サービス業
・江戸時代後期には、生糸やお茶をはじめとした物品を用いて海外貿易が盛んに行われており、1872年(明治5年)には小規模ながらも日本で初めてとなる機械製糸場、「前橋製糸場」が開業された。当時の前橋市は、日本における機械製糸技術普及の拠点として発展を遂げ、国内の近代化を進めた重要な都市のひとつとしても数えられていた。
・1881年(明治14年)には群馬県庁が前橋市に設置され、現代の前橋市の基盤が形成された。それに伴い、生糸産業を中心とした経営形態は同業者、及び人口の増加にも影響した。商業圏の拡大はもちろん、前橋市内の商工会発展にも大きな影響を与えている。
・昭和時代に入ると上下水道などの公共事業も着実に進むが、1945年(昭和20年)太平洋戦争において中心市街地の約8割を火災によって焼失した。その後、戦災復興事業の施行により復興を図ると、昭和30年代以降には生産型都市として見事転換を遂げ、首都圏都市開発区域の指定を受けた大規模な工場誘致も見事成功した。
・近年では「前橋らしさ」を重視した、新しい価値の創造都市づくりが目標として掲げられており、「けやきウォーク前橋」、「ベイシア前橋」などの商業施設も開業され始めている。
総合計画・基本構想等
総合計画や基本構想とは、自治体の指針となるものです。
全体に目を通し、目指している方向性などの全容を掴むことが大切です。
さらに、あなたの興味・関心に合わせて、個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
最低限、隣接する市については理解を深めておきましょう。