札幌市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接においては、志望自治体や近隣自治体の基本的な情報を押さえることが何よりも大切です。
札幌市ならではの特色を理解し、面接対策に活かしてください。
なお、その他の北海道内の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
・石狩平野の南西部に位置し、北海道最大の都市。1922年に市制施行され、10の行政区がある。
・道内の政治・経済・文化の中心地で、周囲には豊かな自然が残っている。
・1972年に冬季オリンピックが開催された。
・日本海型気候のため、夏は梅雨がなく湿度が低いため、涼しく過ごしやすいが、冬は極寒で積雪も多い地域である。
・毎年2月に、大通公園で大きな雪像などを並べた「さっぽろ雪まつり」が開かれ、大勢の観光客を集めている。
基本データ
札幌市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押えておきましょう。
面積
・総面積…約1121㎢
・可住地人口密度…約4500人/㎢
人口統計
・人口総数…約196万人
・年少人口率(15歳未満)…約11%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約61%
・高齢人口率(65歳以上)…約28%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-0.6人
・外国人人口数…約1万6000人
・転入者数…約12万3000人
・転入率(人口1000人当たり)…約63人
・転出者数…約11万1000人
・転出率(人口1000人当たり)…約57人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約1兆2960億円
・歳出額…約1兆2810億円
・地方税…約3350億円
・財政力指数…0.72
・実質公債費比率…2.7%
・将来負担比率…約29%
・経常収支比率…約93%
・地方交付税依存度…10.2%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴
札幌市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・札幌市の歴史は、明治時代初期に北方開発のため「北海道開拓使」が置かれたことに始まる。それまで北海道(蝦夷地)の中心であった函館(当時は箱館)に、北海道全土の中心となる街を創ろうと現在の札幌の地を開拓した。
・札幌では開拓初期の段階から屯田兵による水田や畑の開墾が広く行われた。1876年(明治9年)には北海道開拓に当たる人材の育成を目的に、北海道大学の前身である「札幌農学校」を設置し、北海道の厳しい自然条件における農業技術の研究などを行い、生産基盤の発展に寄与した。これにより、札幌市は北海道の農業にとって重要な街となった一方で、都市としても発展した。戦後は農地が次々と都市基盤として転用され、農家が急激に減少した。
・大都市になると市場規模が拡大し、野菜や花木などの集約的な栽培を中心とする農業に転換する農家が増え、次第に都市近郊型農業の中心地となっていった。
・現在の主な産物は、カボチャ、スイカ、ホウレンソウの他、札幌が栽培発祥の地であるタマネギなど。
・近年は札幌市内の生産者が育てた農畜産物や加工品に対し、ブランド認証を与える「さっぽろとれたてっこ」認証制度が行われている。「新鮮・安心・良質」の農産物を市内に流通させ、地産地消を推進する動きが活発になっている。
工業・産業
・北海道の産業の特徴は、明治維新後に国策として開発されたことである。北海道開拓使から始まり、戦後に設置された北海道開発庁(現在の国土交通省北海道開発局)へと変遷するまで、北海道の産業振興は国の政策(公共事業)として開発されてきた。
・北海道における工事費(出来高ベース)の構成比では、2010年(平成22年)時点で、公共工事が約60%弱を占めており、これは全国で最も高い公共事業比率である。しかし、公共事業は年々減少の傾向にあることから、産業の新分野への進出や業態転換などの必要性が論じられており、札幌市においても民間事業者の参入などが期待されている。
・札幌市の製造品出荷額は、1984年(昭和59年)から1999年(平成11年)までの間は道内で第1位だったが、製造品出荷額の減少により、2010年(平成22年)は室蘭市、苫小牧市に次いで第3位となった。
・札幌市の製造業事業所数は、2003年(平成15年)をピークに年々減少し、それに合わせて従業者数も緩やかに減少傾向にある。
・製造業の主軸は、食料品製造業、印刷・印刷関連業、金属・機械製造業である。これらの上位3業種が市の製造業全体に占める割合は、事業所数、従業者数、出荷額のすべてにおいて6割以上を占めている。
商業・サービス業
・本格的に屯田兵が北海道に入植した1875年(明治8年)以降、鉄道が敷設され、経済活動も始まり、道都・札幌が築かれた。
・幕末、八王子千人同心による開拓が失敗に終わり、「岩村通俊」判官は、寒さが厳しく過酷な自然に囲まれていた札幌から働き手が逃げないよう、1871年(明治4年)に貸座敷、旅人宿、飲食店の入った一画をつくった。現在で言う札幌市南4〜5条・西3〜4丁目にあたり、これが「すすきの繁華街」の始まりである。
・すすきのから札幌駅方向に進むと、南2条と3条を挟んで西1〜7丁目まである、長いアーケード「狸小路商店街」が現れる。明治政府が開拓使を札幌に置いた1869年(明治2年)あたりには、西2〜3丁目(狸小路2〜3丁目)に商店や飲食店が並びだしていた。
・狸小路1丁目からアーケードを出て創成川公園を抜けた先には、観光客御用達の「札幌二条市場」がある。そして、狸小路4丁目のエスカレーターで降りると「さっぽろ地下街」。明治初期から創成川付近で鮮魚を売っていた店のうち13軒が、創成川から東に渡って「十三組合」を作り、そこから二条市場は始まった。
・さっぽろ地下街は、コンビニエンスストアから衣料品店などが豊富に揃っている商店街である。「ポールタウン」と「オーロラタウン」があり、オーロラタウンの端は、さっぽろテレビ塔とつながっている。オーロラタウンとポールタウンのかち合う先には「札幌駅前通地下歩行空間」があり、天候や気温を気にせず、真冬でも札幌駅まで快適である。
総合計画・基本構想等
総合計画や基本構想とは、自治体の指針となるものです。
全体に目を通し、目指している方向性などの全容を掴むことが大切です。
さらに、あなたの興味・関心に合わせて、個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード
札幌市の面接カードの内容を掲載しています。
これを参考に、実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
・本市職員を志望する理由、きっかけとなった事柄
・長所、経験を踏まえ、採用後本市にどう貢献できるか
・これまでやりがいのあった仕事(過去のアルバイト含む)
・学生時代に打ち込んだこと、得られたもの
・学校で興味のあった学科(科目、研究テーマ等)とその理由
・クラブ、サークル活動歴(中、高、大、その他)
・あなたの「自分らしさ」は何か。またそれをいつ感じるか。その理由は何か。
・余暇の過ごし方、ストレス解消方法
・最近関心のあったこととその理由
・今年度の本市以外の就職活動状況(受験予定含む)
・過去の本市職員採用試験受験状況
・過去の本市以外の採用試験受験状況
・あなたの集団の中での役割
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
最低限、隣接する市については理解を深めておきましょう。