安曇野市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、安曇野市の概要について整理しておきましょう。
・長野県のほぼ中央にある市で、西部は雄大な北アルプス連峰がそびえる中部山岳国立公園の山岳地帯となり、燕岳、大天井岳、常念岳など海抜3,000mクラスの象徴的な山が連なっている。
・北アルプスを源とする中房川、烏川、梓川、高瀬川などが犀川に合流する東エリアは、「安曇野」と呼ばれる海抜500〜700mの平らな複合扇状地である。
・NHK朝の連続テレビ小説「おひさま」のロケ地となり、自然豊かなロケーションが多くの人々を魅了し、観光スポットとして脚光を集めた。
・市内を通っているJR大糸線は長野県松本市〜新潟県糸魚川市までを走り、JR篠ノ井線は長野県長野市〜長野県塩尻市までを結んでいる。
・国の国際会議観光都市に指定されている松本市の「松本駅」から安曇野市街地の「豊科駅」までは電車で約20分とアクセスが良好である。
基本データ
安曇野市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約332㎢
・可住地人口密度…約700人/㎢
人口統計
・人口総数…約9万6000人
・年少人口率(15歳未満)…約11%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約57%
・高齢人口率(65歳以上)…約32%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-3.7人
・外国人人口数…約2000人
・転入者数…約3000人
・転入率(人口1000人当たり)…約34人
・転出者数…約3000人
・転出率(人口1000人当たり)…約30人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約500億円
・歳出額…約490億円
・地方税…約130億円
・財政力指数…0.50
・実質公債費比率…8.3%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約88%
・地方交付税依存度…24.5%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

安曇野市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・安曇野市は市域西部に北アルプスがそびえ、市内にはその山々を水源とする5つの河川が流れている。東部は標高500〜700mの複合扇状地の平坦部が広がり、気候は内陸性気候である。
・かつては耕作に不向きな土地であったが、江戸時代に灌漑対策が行われたことで農業が発展した。拾ヶ堰などの用水路が設けられたことで、周辺一帯が水田地帯に生まれ変わった。
・明治以後はお米、ワサビ、蚕糸が主力作物となり、なかでも稲作は今日でも県下有数の米どころとして知られている。戦後は養蚕に代わってリンゴ、セロリなど、野菜・果物類への生産転換が進展し、県内の農業産出額でも上位に入っている。
・良質な湧水が豊富なことからワサビの生産が盛んで、産出額は全国トップクラスを誇る。市内にある「大王わさび農場」は、安曇野市の顔として年間約120万人の観光客が訪れている。
・水産業はあまり見られないが、ニジマスの養殖やニジマスとブラウントラウトを交配させた「信州サーモン」の開発が行われている。
工業・産業
・養蚕が盛んであった安曇野の地域は明治以降、製糸工場が興り、基幹産業へと成長していった。さらに1937年(昭和12年)には旧豊科町域に大手紡績工場が進出したことがきっかけとなり、安曇野市ではその後も工場誘致が盛んに行われ、紡績関連産業も市内経済の柱になった。
・戦後も工場誘致が進められ、1952年(昭和27年)には県内町村で初めての工場誘致条例を施行。良質な地下水に恵まれ、原料になる農産物が調達しやすいことから、食品製造業をはじめとする各種企業の進出も相次いだ。
・2000年代には市の工業製品出荷額が長野県内トップクラスにまで成長した。2010年(平成22年)には、市内最大規模を誇る「あづみ野産業団地」付近に長野道梓川スマートICが設置されたことで、あづみ野産業団地も拡張され、県を代表する工業都市へとさらなる歩みを進めている。
商業・サービス業
・江戸時代、安曇野の地域には日本海側の塩を松本城下に運ぶために整備された「千国街道」が通っていた。JR豊科駅付近には「成相新田宿」、JR穂高駅付近に「保高宿」という宿場が置かれ、商業や物流の拠点として発展した。
・大正期になると鉄道が開通し1915年(大正4年)に豊科駅が開業すると、生糸産業が最盛期を迎え、取引業者が全国から集まった。その際、料理店70軒、芸妓80人超を擁する繁華街が形成され、周辺地域を代表する商業地へと成長した。
・昭和期に入るとモータリゼーションの影響もあり、商圏が次第に広がっていった。市内を走る国道19号線や国道147号線などの幹線道路沿いには、飲食店やホームセンターなどのロードサイド店舗が点在し、長野道安曇野IC付近には様々なお店が軒を連ねるショッピングモールも立地している。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード

安曇野市役所の面接カードの内容を掲載しているので、これを参考に実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
・得意な学問、専門分野、卒業論文のテーマ(150文字以内)
・趣味、特技(100文字以内)
・自覚している性格(100文字以内)
・部活、クラブ、サークル活動(200文字以内)
・ボランティア活動など(200文字以内)
・これまで熱心に取り組んだこと、その中での特徴的な出来事(※在学中の方は、学生時代に熱心に取り組んだこと、その中での特徴的な出来事について、既卒の社会人は、学生や社会人経験の中で熱心に取り組んだこと、経験から培われた能力や技術などを、安曇野市でどのように活かしていきたいのか述べてください。)(400文字以内)
・これまでの大きな失敗や挫折と、その経験から学んだこと(200文字以内)
・志望動機と市職員になったら取り組みたいこと(200文字以内)
・自己PR(他記入欄で述べた内容以外で)(100文字以内)
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
長野県
所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。