浜松市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、浜松市の概要について整理しておきましょう。
・静岡県の西部・浜名湖周辺に位置する静岡県最大の都市である。
・市制施行は明治末期の1911年(明治44年)で、2007年(平成19年)に7区の行政区を持つ政令指定都市へ移行した。その後、行政サービスを維持・強化のため、2024年(令和6年)より3区(中央区、浜名区、天竜区)に再編された。
・市の総面積は全国第2位の広さを誇り、愛知県、長野県と隣接している。
・市の顔である浜名湖周辺はヨットハーバーなどが並び、北部には温泉がわき出るなどリゾート地のメッカとしても有名である。
・温暖な気候により農業生産高が高い他、オートバイや楽器などの世界的メーカーが集まり、ものづくりの都市をアピールしている。
基本データ
浜松市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約1558㎢
・可住地人口密度…約1600人/㎢
人口統計
・人口総数…約78万9000人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約59%
・高齢人口率(65歳以上)…約29%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-4.7人
・外国人人口数…約2万9000人
・転入者数…約3万7000人
・転入率(人口1000人当たり)…約47人
・転出者数…約3万6000人
・転出率(人口1000人当たり)…約46人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約3960億円
・歳出額…約3810億円
・地方税…約1510億円
・財政力指数…0.81
・実質公債費比率…3.8%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約91%
・地方交付税依存度…8.5%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

浜松市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・浜松市は天竜川中流域の中山間地と、下流域の平野部、河岸段丘の三方原台地、浜名湖によって形成されている。これらの地形を活かした農業物や水産物の生産が行われている。
・最も農業が盛んなエリアは北部で、温州みかんやピオーネ、なしなどの果物栽培や畜産が盛んである。
・農業公園(はままつフルーツパーク・浜松市農業バイオセンター)が設置されており、「はままつフルーツパーク」では豊富な果物狩りが楽しめ、「浜松市農業バイオセンター」では野菜や花などとふれあいながら理解を深めることができる。
・西部では、「浜名湖の花」のブランドでも知られているガーベラやきくなどの花木栽培が盛んで、特にガーベラは全国有数の産地であり多彩な色種が揃う。
・日本一早く出荷すると言われる「新たまねぎ」が栽培されている他、果物も豊富に栽培され、いちごやみかんなどの果物狩りが楽しめる施設が充実している。
・水産業においては、赤石山脈と木曽山脈に挟まれながら流れる天竜川と、県内唯一の汽水湖である浜名湖で主に漁業が行われ、アサリ採取の他、新鮮なカキやのり、ウナギ、アユなどを獲ることができる。
工業・産業
・中部地区で名古屋市に続く人口を誇る浜松市は、繊維や楽器、輸送用機器などの地場産業が盛んで、これらの分野において世界的な大手企業が数多く誕生した。農家の副業として古くから絹や木綿の生産がされていることから遠州織物の産地であり、日本四大綿織物産地のひとつに数えられている。
・浜松市の工業用水の水質と、湿度が低く風が強い乾燥地域であるという自然条件を活かした、ゆかたの生産も盛んである。
・浜松市は楽器産業においても有名で、1887年(明治20年)に山葉寅楠が元城小学校(浜松市・中央区)のアメリカ製オルガンを修理したことをきっかけに、翌年、山葉風琴製造所が設立された。その後、オルガンの製造に続いてピアノの生産が発展し、輸出を始めたことにより海外でも認知が広がった。現在では国内三大楽器メーカーが浜松市に集まり、”楽器のまち”として親しまれている。
・輸送用機器産業においては、1946年(昭和21年)に浜松市で日本初のオートバイが誕生し、国内のオートバイ生産の先駆けとなってから、それ以降、日本が誇る輸送用機メーカーが浜松市に続々と登場してきた。自動車やモーターボート、船外機などの生産も始まり、輸送用機器産業が発展した。
商業・サービス業
・「徳川家康」によって整備された五街道・東海道の中心に位置し、一大宿場町として賑わった浜松は、17世紀半ばに浜松宿に繋がる旧笠井街道で「笠井の市」が開かれるようになる。笠井の市は毎月6回開催され、地元や近郊の住民はもちろん、商人など多くの人が笠井の市に訪れた。
・明治末期に市制を施行した浜松は、1931年(昭和6年)に市制20周年を祝って「全国産業博覧会」を開催した。55日間の会期中に人口の6倍を超える入場者を招いた浜松市は、商工都市としての知名度を高めた。
・大半が焼失した終戦後の浜松市内で賑わいを見せたのは闇市である。しかし、1948年(昭和23年)に「松菱百貨店」や「棒屋百貨店」、各種専門店の営業再開に伴い、闇市は影を潜めた。
・1953年(昭和28年)に浜松駅周辺の商店街で初開催された「七夕まつり」は、時を経て市を挙げたお祭りに発展した。1970年代になると、「西武百貨店」や「丸井」、「浜松モールプラザサゴー」といった大型商業施設が相次いで開業した。
・昭和の終わりから平成にかけて「遠鉄百貨店」や「イオンモール浜松志都呂」などが浜松に進出した。中小企業庁の「はばたく商店街30選2016」で表彰された「ゆりの木通り商店街」が活気を取り戻すなど、古くからの商店街も新しい形で発展を続けている。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード

浜松市役所の面接カードの内容を掲載してているので、これを参考に実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
・学歴
・専攻を選んだ理由
・卒業研究、ゼミのテーマ
・学内外で参加したサークル、ボランティア
・学級委員、クラブの役員経験
・職歴
・今までの学生、社会生活の中で努力したこと
・性格
・市役所に入ってから取り組みたい分野
・最近関心をもった事柄
・就職活動の状況
・今までの大きなケガ、病歴
・健康上で不安なこと
・自己啓発で行っていることや心がけていること
面接質問リスト
浜松市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
浜松市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、浜松市役所の面接試験を突破することができるでしょう。