半田市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、半田市の概要について整理しておきましょう。
・愛知県の南西部、知多半島の中央部の東側に位置する。
・市内を知多半島道路、名鉄河和線、JR武豊線が縦断し、東の碧南市とは海底トンネルが開通している。知多半島道路から「中部国際空港(セントレア)」への分岐点である半田中央JCTが設置され、知多半島地域での交通の要衝である。
・地形は西部がのどかな丘陵地で、そこから東の平地に市街地が形成されている。
・湾岸部は工業地帯として発達しており、大規模工場がいくつも立地している。
・伝統や文化を大切にする気風が強く、半田運河沿いには古くからの酒蔵や赤レンガの街並みが現存している。
・300年の歴史を誇る山車祭りや、国の重要無形文化財に指定されている「亀崎潮干祭り」など、庶民の活気が今なお継承されている。
・「半田中央IC」の近くには、この地の出身者である童話作家の「新美南吉記念館」が建てられ、新美氏の自然を愛する心や思いやりを後世に伝えている。
基本データ
半田市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約47㎢
・可住地人口密度…約2600人/㎢
人口統計
・人口総数…約11万7000人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約63%
・高齢人口率(65歳以上)…約25%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-4.6人
・外国人人口数…約5000人
・転入者数…約5000人
・転入率(人口1000人当たり)…約44人
・転出者数…約5000人
・転出率(人口1000人当たり)…約43人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約500億円
・歳出額…約470億円
・地方税…約240億円
・財政力指数…0.96
・実質公債費比率…0.6%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約83%
・地方交付税依存度…1.8%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

半田市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・愛知県の知多半島、中央部にある半田市は、知多半島三河湾に面しており、伝統漁業を中心に発展してきた。特に古くから水産業が盛んな亀崎町では、漁村としての街並みが残されている。
・近年の半田市の第一次産業は農業がメインになった。
・畜産業が盛んで、明治時代に4代目中埜又左衛門が自家用に牛を飼ったのが半田市の酪農の始まりである。その後、牛乳販売の営業をきっかけに半田市に酪農農家が増え、農業生産総額でも畜産が多くを占めるようになった。乳用牛、肉用牛、採卵鶏が主で、近年は「知多牛」のブランド化にも成功している。
・水稲、花卉の栽培が行われており、市内で採れるお米は学校給食でも利用されている。花卉栽培では、菊の切り花や洋ランの鉢物などが有名である。
・畑作・果樹では、イチゴ、トマト、ブドウなどが作られている。
工業・産業
・半田市は江戸時代中期から酒、醤油、味噌を主とする醸造業で発展してきた。醸造の際に利用されていた蔵は今でも残り、観光資源にもなっている。
・半田運河を通じた海運業もかつては盛んで、市内で製造された品物が全国へと届けられていた。運河沿いには歴史ある倉庫群が見られ、特に樽詰めされた酢はにぎり寿司用に半田市から江戸にも運ばれていた。
・1804年(文化元年)には現在の「株式会社Mizkan」(ミツカン)が半田の地で創業した。その後も複数の食品関連企業が設立し、日本有数の食品産業の街へと発展する。
・太平洋戦争後は、鉄鋼や自動車製造業、航空宇宙関連などの産業も成長していった。
製造品出荷額では輸送機械、鉄鋼、窯業・土石などが上位を占め、総額は知多半島エリアでも指折りである。臨海部には工業団地が広がり、そこでは製造業の集積が見られる。
商業・サービス業
・江戸時代、半田市では醸造業や海運業が発展し、知多地域の経済・政治の中心都市として栄えた。明治期になると鉄道が整備され、1956年(昭和31年)には知多半島と三河を結ぶ「衣浦大橋」が完成する。人口も順調に増え、知多半島の中で人口はトップクラスになる。
・市内の就業者のうち約60%が第三次産業に携わっており、商業が盛んな街に進化していった。
・知多地域の商業中心地として発展した半田市では、名鉄知多半田駅やJR半田駅を中心に商圏が広がっている。ホテルや大型商業施設も多く、2006年(平成18年)に駅前にオープンした「クラシティ半田」は商業のシンボルとして市内経済に寄与している。地元の名産品も売られ、アンテナショップとしての役割も担っている。
・伝統産業の酒造りに関する博物館や、明治期に建てられた赤レンガ建物など、観光資源も豊富にある。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
愛知県
所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。