飯田市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、飯田市の概要について整理しておきましょう。
・長野県で最も南に位置し、南信地方では最大の人口を有している。
・りんご並木と人形劇の街として知られ、また伝統芸能も多く息づいていることから、「南信州の小京都」と呼ばれている。
・交通手段としては鉄道の飯田線があるが、単線の地方交通線で、特急も豊橋方面へ向かう「伊那路」しかないため、公共交通機関で遠方へ出かける際には東京や名古屋へ向かう高速バスが多く利用されている。
・最近は自転車ロードレースに力を入れ、UCI公認レース「ツアー・オブ・ジャパン」を毎年5月に実施している他、実業団大会やシクロクロスなどのレースを開催している。世界で通用する選手を育成する日本初の地域密着型サイクルロードレースチーム「ボンシャンス飯田」も、飯田市をホームタウンとして活動している。
基本データ
飯田市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約659㎢
・可住地人口密度…約900人/㎢
人口統計
・人口総数…約9万6000人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約55%
・高齢人口率(65歳以上)…約33%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-11.6人
・外国人人口数…約2000人
・転入者数…約3000人
・転入率(人口1000人当たり)…約34人
・転出者数…約3000人
・転出率(人口1000人当たり)…約36人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約500億円
・歳出額…約490億円
・地方税…約130億円
・財政力指数…0.53
・実質公債費比率…8.1%
・将来負担比率…約3%
・経常収支比率…約90%
・地方交付税依存度…24.8%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

飯田市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・長野県の最南端に位置し、東側には南アルプス、西側には中央アルプスがそびえ、市域面積の約8割は森林となっている。市内の天竜川沿いには水田が広がり、段丘上には果樹園が点在するなど、限られた土地のなかでも農業が工夫されている。
・第一次産業の就業者割合は比較的高く、お米、果物、野菜を中心に生産している。
・特に果物の収穫が盛んで、主な生産物はリンゴやナシ、柿、ブルーベリー、サクランボなど種類も豊富である。干し柿に加工された「市田柿」は全国的なブランドとして有名で、また市内には果物狩りが楽しめる観光農園も多数存在する。
・農業への関心が高い飯田市では、市内に多くの市民農園を設置している。毎年利用者を募集しており、農業に関心のある市民が野菜や花を育てられるようになっている。
・水産業に関しては海に面していないため盛んではないものの、養殖業者が複数存在する。ふぐの養殖にチャレンジするなど、内水面漁業に対する活発な取り組みが見られる。
工業・産業
・飯田では江戸時代に生糸や和紙、傘、漆器などの伝統産業が栄えた。「中馬」と呼ばれる陸上運輸手段によって、各地との交易も行われるようになり経済が発展した。
・1937年(昭和12年)に市制が施行されたことで近代化が進展し、1966年(昭和41年)には「田園工業都市」としての基本構想を掲げ、工業化も進んでいった。
・高速道路のインターチェンジ周辺には産業団地が多く立地し、近年では電気機械や電子、科学などのハイテク産業も盛んである。
・低炭素な社会を実現するため、積極的に取り組む都市として新たな産業育成にも積極的で、2009年(平成21年)に「環境モデル都市」に認定された。環境に配慮した工業を進め、地域経済の好循環を目標に掲げている。
商業・サービス業
・飯田の地は古く、飯田城の城下町として発展した。戦国時代には城下町の交通網が整備され、都市としての礎が築かれる。江戸時代になると三州街道、遠州街道などの陸運も整い、交通の要衝として繁栄した。
・1947年(昭和22)年に、大火災によって飯田市中心市街地の約7割が焼失するが、それを機に近代都市に生まれ変わった。復興の際に市内の大通りに植えられた「リンゴ並木」は今なお復興のシンボルとして健在である。
・高度経済成長期になると中心市街地に大型店舗が出店するなど、商業が盛んに。1979年(昭和54年)には「人形劇カーニバル飯田」が初開催を迎え、人形劇の街としても有名になった。
・市の中心となる駅は「飯田駅」で、駅の南東部にかけて中心市街地が広がり商業機能が集積している。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
静岡県


所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。