金沢市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、金沢市の概要について整理しておきましょう。
・金沢市は加賀百万石の城下町として栄えたことで知られ、1889年(明治22年)に市制施行した北陸地方の経済・文化の中心都市である。
・全国でも屈指の城下町の雰囲気が残っており、北陸の小京都と呼ばれてきた香り高い文化を味わえる。
・加賀友禅や金沢箔、九谷焼などの伝統工芸をはじめ、海の幸・山の幸を生かした京風の加賀料理、独自の加賀野菜などのグルメ、観光スポットとして香林坊ショッピングエリアが人気を博している。
・兼六園や金沢城公園など風格ある散策名所も多く、武家屋敷や用水路、庭園、商家などを巡る観光コースがいくつも設定されており、6月の金沢百万石まつりは街中が盛り上がる。
基本データ
金沢市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約469㎢
・可住地人口密度…約2400人/㎢
人口統計
・人口総数…約44万5000人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約60%
・高齢人口率(65歳以上)…約28%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-4.9人
・外国人人口数…約7000人
・転入者数…約1万7000人
・転入率(人口1000人当たり)…約38人
・転出者数…約1万7000人
・転出率(人口1000人当たり)…約37人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約2100億円
・歳出額…約2020億円
・地方税…約850億円
・財政力指数…0.86
・実質公債費比率…4.0%
・将来負担比率…約20%
・経常収支比率…約90%
・地方交付税依存度…7.0%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

金沢市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・金沢市では、海岸線に広がっている砂丘地域で野菜や果物を中心に露地栽培が行われてきたが、次第にハウス栽培も盛んになり、スイカやトマト、キュウリなど、地元で有名な野菜などが生産されている。川に沿って広がる平野部、東部や南部の山間地では、稲作の他、キュウリ、トマトを多く生産している。キャベツやほうれん草などの葉物野菜を生産する農家も多い。
・高齢化に伴い農家の数が年々減少傾向にあるため、金沢市では「市民と育てる豊かな食と緑のまちづくり」を目標に掲げ、行政主導となり特色のある農業を推進している。新しい形の農業にも積極的で、おもしろいアイデアを公募したり、農業に興味のある若者を全国から誘致したりしている。
・水産業では海面漁業が主に行われている。金沢市の海岸沿いは砂地が多く岩陰が少ないため、魚が生息しにくい環境ではあるが、人工的に魚が好む環境を作ったり、卵をふ化させ稚魚を放流したりと、水産資源の活用と漁獲高増加に注力している。
・内陸部では河川の上流にて鮎やヤマメ、イワナの放流を行い、キレイな水質を活かした漁業も行われている。
工業・産業
・石川県全体では機械や繊維、食品加工品などの生産が盛んで、金沢市でもその傾向は同じである。
・明治時代頃、石川県初の近代的な製造工場「金沢製糸場」が設立されたことをきっかけに、繊維工業が栄えるようになった金沢市は、繊維生産に必要となる織機の製造も発展した。1909年(明治42年)に市内で創業した「津田駒工業株式会社」をはじめ、世界最大級の繊維製造力を誇るようになった。
・自動で瓶詰めを行う「ボトリング・システム」、自動給茶装置付きの「回転寿司のコンベア機」など、特定品種において高いシェアを誇る企業が多いのも金沢市の工業の特徴である。また、IT化に伴い、コンピュータ関連企業の成長が顕著で、パソコン周辺機器や大手コンピュータ企業に提供される部品の生産量が増えている。
・伝統工芸としては「金沢箔」が全国的に有名で、銀箔と合わせて国内シェアのほとんどを占めている他、「九谷焼」や「加賀友禅」、「金沢和傘」など、多種多様な伝統工芸品はどれも個性的である。江戸時代、現在の金沢市を領地とした加賀藩が外様大名であったため、幕府から目を付けられないよう内向きの工芸を推奨したことが金沢の伝統工芸が盛んな理由とされている。2015年(平成27年)、「北陸新幹線」の金沢駅開業を機に、新たな観光資源としても再注目を浴びた。
商業・サービス業
・1583年(天正11年)に「前田利家」が金沢城に入城し、その後は加賀百万石の城下町として栄えた。利家の地元・尾張から商人を呼んだことからその名が付いた尾張町は、金沢における経済の中心地となった。
・藩政期の建造物は今も金沢の街に残され、「やちや酒造」や、料亭「つば甚」など、当時から暖簾を掲げ続けている老舗も少なくない。
・1871年(明治4年)の廃藩置県後に県庁が置かれてからも、石川県の行政や文化、政治・経済の中枢を担ったのは金沢であった。大正時代の金沢市内には電車が開通し、百貨店やカフェなどが開業した香林坊といった地域は多くの人で賑わいを見せた。
・第二次世界大戦で幸いにも戦災を免れたものの、他の地域と同様に食料などの生活物資が不足したため、終戦直後には闇市が立った。
・戦後復興を経て、金沢市は北陸地方随一の商業都市に成長した。商店街は市内全体で40以上あるが、その内26は中心街にあるなど、ショッピングセンターや百貨店などが金沢市に集まっている。
・2015年(平成27年)に北陸新幹線が開業すると、県外からの観光客は年間約300万人も増加した。観光業以外に及ぶ経済効果も大きく、中心部にかけて大規模施設の建設が相次ぎ、様々な金沢の産業が活性化している。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード

金沢市役所の面接カードの内容を掲載しているので、これを参考に実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
・金沢市役所を志望する理由を記載してください。(160字以内)
・大学等でどのようなことを学んでいますか(学んでいましたか)。また、職務経験がある場合はどのような業務に従事していますか(いましたか)。(160字以内)
・金沢市の施策、事業で将来携わりたい仕事はどのようなことですか。あなたの強み(優れた点)や性格等をふまえて記載してください。(320字以内)
・あなたが考える金沢市特有の課題とその解決方法について記載してください。(320字以内)
・あなたが思い浮かべる「基礎自治体職員としてあるべき姿」について記載してください。(160字以内)
・学業やアルバイト・仕事、部活動(サークル)以外で頑張ったことを記載してください。(160字以内)
・中学生以降の課外活動等の経験(部、団体等の名称、活動期間、成績、役職等)
・他の就職試験の受験の有無
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
石川県


所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。