熊本市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、熊本市の概要について整理しておきましょう。
・熊本県の西北部に位置し、1889年(明治22年)に市制施行した。
・西部に有明海を望み、市街地との間に金峰山がそびえることで内陸盆地的気候となり、寒暖の差が大きく、夏には「肥後の夕なぎ」と言われる蒸し暑い日が続くのが特徴である。
・市のシンボルで戦国武将・加藤清正が築城した熊本城を中心に市街地が広がり、南東部には日本三大名園のひとつに数えられている水前寺成趣園がある。
・農水産業をはじめ、IC産業を中心とした工業も活発である。
・2012年(平成24年)に政令指定都市へ移行した。
基本データ
熊本市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約390㎢
・可住地人口密度…約2300人/㎢
人口統計
・人口総数…約73万人
・年少人口率(15歳未満)…約14%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約59%
・高齢人口率(65歳以上)…約27%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-0.3人
・外国人人口数…約7000人
・転入者数…約4万2000人
・転入率(人口1000人当たり)…約57人
・転出者数…約4万人
・転出率(人口1000人当たり)…約54人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約4300億円
・歳出額…約4200億円
・地方税…約1200億円
・財政力指数…0.70
・実質公債費比率…5.4%
・将来負担比率…約105%
・経常収支比率…約91%
・地方交付税依存度…12.5%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

熊本市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・熊本市は、2012年(平成24年)に政令指定都市に移行した九州地方における中心都市である。
・大きな都市であるにもかかわらず、全国で有数の農業都市として名を馳せており、農家の総数、専業農家数、農業就業人口、経営耕地面積はいずれも九州の中でトップである。
・農業産出額は、全市町村の中で第6位となっており、熊本市の農業が熊本県全体の農業をリードしていると言っても過言ではない。
・熊本市の5つの行政区では、それぞれ特徴のある農業物が生産されており、西区では温州ミカンなどの果物栽培が盛んで、全国有数の産地として知られている。
・北区では施設園芸が多く、スイカの生産は日本一となっており、緑川流域に平地が広がる南区でもナスの生産が日本一である。この他にも、トマトやメロンなどハウス栽培の野菜や米、麦、大豆なども多く生産されている。
・東区は市内最大の畜産団地となっており、乳用牛や肉用牛、豚、馬の飼育が盛んである。
・都心部である中央区では、コメの栽培やカーネーション、ハナショウブなどの花木の栽培が多く見られる。
・水産業では、有明海からのノリ、アサリ、ハマグリ、クルマエビなどの水揚げが盛んである他、中央区の上江津湖では、錦鯉や金魚の生産販売が行なわれている。
工業・産業
・全国有数の農業都市であるため、大規模工場の立地はあまり見られないが、2013年(平成25年)の製造品出荷額等において最も多いのが食料品(29.1%)である。次いで化学(12.8%)、生産用機械(9.0%)、輸送用機器(7.9%)、その他(41.2%)となっており、前年比では生産用機械、輸送用機器、化学などの12業種は増加している。
・近年は、中小企業への支援や成長が期待される分野(情報・通信、健康・福祉、環境、バイオテクノロジー、新製造技術)においての新製品・新技術の研究開発への支援を積極的に行なっている。
・九州新幹線の全線開業、新たな高速道路やスマートインターチェンジの整備など、物流環境の充実を図っており、ビジネス環境を整備して企業誘致に力を入れている。
商業・サービス業
・熊本市は、1607年(慶長12年)、「加藤清正」による熊本城築城をきっかけに城下町が造られ、繁栄してきた歴史がある。明治時代には、熊本城に軍の拠点「鎮台」が置かれたことで、城下町は人々でにぎわい発展した。1897年(明治30年)以降には、都市計画に基づく大々的な改造事業が実施され、商店などが集う新たな市街地の造成が進んだ。
・現代においても、熊本市の繁華街が、市内有数のシンボルである熊本城を中心とした地域であることに変わりはない。中でも有名な商店街のひとつが、全長約511mの高層アーケードを備えた「下通商店街」である。
・下通商店街には約175の専門店が軒を連ね、グルメやファッションから日用品まで、幅広い買い物を楽しめる。また、「熊本PARCO」や「鶴屋百貨店」が隣接しており、さらに近辺には郷土料理やカフェが楽しめる飲食店も充実している。熊本市を代表する一大アミューズメントスポットとして人気を集めているエリアである。
・市電の通町筋停留所を境として、下通商店街の北側には、通町筋から並木坂まで全長約600mの「上通商店街」が立地している。また、下通商店街の南側には、全長約230mの「新市街商店街」が広がっている。
・上通商店街には、衣類だけでなく、時計や眼鏡などの専門店を含む約400店舗が集結している。なかには、伝統を感じられる書籍や楽器などを取り扱う老舗店も見られる。
・新市街商店街は、通称「サンロード新市街」として親しまれ、飲食店や映画館、スポーツジムなど、各種娯楽施設が集まる商業エリアである。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード

熊本市役所の面接カードの内容を掲載しているので、これを参考に実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
・志望理由を簡潔に説明してください
・あなたが熊本市職員となった場合、貢献できることはどんなことがありますか
・あなたが自覚している自分の性格について記入してください
・あなたの趣味、特技について記入してください
・職業(アルバイト含む)やボランティア(社会貢献活動)の経験について最近のものから順に記入してください
・あなたがこれまでに学生生活やクラブ活動、ボランティア活動や仕事等を通して自分自身が成長したと感じられる経験を具体的に理由なども含めて2つ記入してください
・最近関心をもっていることを記入してください(箇条書きで3つ以内)
・大学等での卒業研究のテーマとその内容について簡潔に記入してください
・自己PR
・他に受験した公務員試験等について記入してください
面接質問リスト
熊本市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
熊本市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、熊本市役所の面接試験を突破することができるでしょう。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
熊本県


所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。