京都市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、京都市の概要について整理しておきましょう。
・日本の都として古くから発展し、日本を代表する観光都市である。昔の面影を残す町並みは外国観光客や修学旅行の学生で年中賑わいを見せている。
・市制施行は1889年で、1956年に政令指定都市に移行した。
・市内は洛北・洛南・洛東・洛西と分けて寺や神社が点在し、「金閣寺」、「清水寺」など有名寺社は世界遺産に登録されている。
・近代工業の発展があまり進んでいないが、焼き物や絹織物など伝統工芸が盛んである。
・京都盆地に位置し、盆地特有の気候で夏は暑い上に湿度が高く、冬は底冷えがする寒さがある。
基本データ
京都市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約823㎢
・可住地人口密度…約6700人/㎢
人口統計
・人口総数…約138万人
・年少人口率(15歳未満)…約11%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約61%
・高齢人口率(65歳以上)…約28%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-4.1人
・外国人人口数…約5万5000人
・転入者数…約8万5000人
・転入率(人口1000人当たり)…約62人
・転出者数…約8万1000人
・転出率(人口1000人当たり)…約58人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約9630億円
・歳出額…約9470億円
・地方税…約3120億円
・財政力指数…0.80
・実質公債費比率…11.8%
・将来負担比率…約141%
・経常収支比率…約99%
・地方交付税依存度…6.4%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

京都市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・京都市は面積の約77%を農地と森林で占める、府内最大の野菜生産地である。供え物として野菜が置かれるため、宮中や寺院、神社の展開と共に様々な野菜が作られるようになった。
・古くから気候風土にあった野菜が生産され、「京野菜」として京都の食文化を支えてきた。京野菜は、聖護院だいこんや賀茂なす、九条ねぎ、えびいも、伏見とうがらしなどがあり、市内ではこれらの野菜が食べられるレストランや料理旅館、カフェなどが人気を集めている。
・近年は他県や国外から野菜が輸入される傾向はありつつも、京野菜をはじめ、水稲や花木、果物などを積極的に栽培している。
・新しい野菜の開発に取組んでおり、ミニトマトに似ている「京てまり」や「京あかね」の他、茎と葉が食べられるとうがらし「京唐菜」や、花穂を食べる花みょうが「京の花街みょうが」、キャベツに似ておりヨーロッパでは一般的なコールラビという野菜とだいこんを掛け合わせた「京ラフラン」など、様々な新しい野菜が生産されている。
・京都市は海に面していないため漁業が盛んな地域ではないが、川でアユやアマゴなどを放流し、魚を増やすよう推進している。
工業・産業
・平安時代から江戸時代まで京都に都があったため、大勢の人々が集まり、独自の文化が発達してきた。当時の技術は大変優れており、京都だけでなく日本の文化の基盤ともなった。それらの高い技術は現在も受け継がれており、全国有数の”ものづくり都市”として製造業が発達している。
・京都の伝統産業は生活用品や儀式用品、遊び道具を中心に発展し、現在も多くの伝統産業製品が作られている。京都の国指定伝統的工芸品となっている17品のほとんどを京都市で製造している。
・京都市の伝統産業製品は、京刃物や工芸菓子、京版画、造園、きせる、かつらなど生活に関わりのある製品が多いのが特徴である。これらの製造は現在も受け継がれており、市内には工房や店が点在している。
・京都市では、長い歴史の中で大切に扱われてきた伝統産業の魅力を国内や国外へ発信するために、春分の日を「伝統産業の日」と定めた。毎年この日には、市内各地できものや工芸品に関する様々なイベントが開催される。例えば、きものを着て出かけると、指定された文化観光施設の入場や、市バス・地下鉄の乗車が無料になるなど、京都市ならではの多くの特典が用意されている。
商業・サービス業
・京都市における市場の歴史は古く、794年(延暦13年)、平安時代の「桓武天皇」遷都までさかのぼる。鎌倉時代には、商業・工業を営む者たちが「座」という同業者組合を作り、座に入る者の制限・販売地域の指定をして、座人(組合員)たちが特権を得るようにした。室町時代の代表的な「座」は、釜座・米場座(二条町)、生魚座・糸座(六角町)、錦座・小物座(錦小路町)などである。
・1574年(天正2年)に「織田信長」が「楽市楽座」という市場を設けると、これまでの座が廃止され、誰でも自由な商業活動ができるようになった。これが京都における魚市場、塩干魚市場、青物市場の原型であり、食品市場の始まりである。
・1590年(天正18年)に三条大橋が架けられてから、三条通は旅籠や両替商などが集まる京都の中心地としての機能を果たした。寺町通りには寺院の町らしく、書物や数珠などを扱う商人が集まるというように、あちこちで商店街の基礎が築かれていった。
・三条大橋から三条通を西に行くと、京都で最も歴史のある、老舗と洋館の調和が美しい「三条名店街商店街」がある。三条と四条の入口を彩るモザイクの羅針盤が象徴の「寺町京極商店街」には、衣料店や雑貨店をはじめ、多様な170店舗が並ぶ。
・「七条センター商店街」は、明治時代から交通の要として発展した。その中でも、京都水族館や京都鉄道博物館は、特に人気がある施設である。
・現代の京都市には、「三条小橋商店街」や「京都三条会商店街」など、地域色の豊かな商店街が多く揃っている。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード

京都市役所の面接カードの内容を掲載してているので、これを参考に実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
・経歴
・部活動、サークル、ボランティア等の活動歴
・アルバイト
・賞
・趣味、特技、自分でするスポーツ等
・資格、免許
・ゼミナール、卒業論文(専攻、テーマ)
・あなたが、これまでに力を入れて取り組んだことについて、その理由を含めて記入してください。
・これまでに所属したグループで、目標に向かって協力して取り組んだ経験について、その中で、あなたが行ったことを具体的に記入してください。
・他の就職活動の状況・予定(現段階の途中経過も記載してください。)及び本市採用試験受験歴
面接質問リスト
京都市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
京都市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、京都市役所の面接試験を突破することができるでしょう。