沼津市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、沼津市の概要について整理しておきましょう。
・静岡県東部にある沼津市は、古くから東駿河湾地域や伊豆方面への交通拠点であったことから、静岡県東部地域における中心地都市として発展してきた。現在も海岸線に沿うように国道1号線とJR東海道本線が走り、交通の要となっている。
・沼津市は駿河湾に面していることから水産業が盛んで、干物の「鯵の開き」や、さば節やむろ節などの「雑節」が全国一の生産量を誇る。
・温暖な気候と豊かな土壌を活かし、お茶やミカンが生産されており、全国的にも有名である。
・静岡県下最長となる60kmの海岸線は、砂浜からリアス式海岸まで変化に富んでおり、水質が良いことからマリンスポーツのメッカとなっている。特に、大瀬崎エリアは全国的にも有名なダイビングスポットとしても有名である。
・「白砂青松100選」にも選ばれた景勝地「千本松原」には、この地ゆかりの作家「芹沢光治良」や「若山牧水」などの文化碑が点在している。富士山を臨むそのすばらしい景観は、観光客をはじめ、散歩やジョギングを楽しむ市民に親しまれている。
基本データ
沼津市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約187㎢
・可住地人口密度…約2000人/㎢
人口統計
・人口総数…約18万8000人
・年少人口率(15歳未満)…約9%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約58%
・高齢人口率(65歳以上)…約33%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-9.5人
・外国人人口数…約5000人
・転入者数…約7000人
・転入率(人口1000人当たり)…約39人
・転出者数…約7000人
・転出率(人口1000人当たり)…約38人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約900億円
・歳出額…約870億円
・地方税…約340億円
・財政力指数…0.91
・実質公債費比率…4.6%
・将来負担比率…約12%
・経常収支比率…約88%
・地方交付税依存度…4.1%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

沼津市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・湿潤温暖な気候を持つ沼津市は、地理的、地形的な特性を活かして多彩な農産物が生産されている。
・農地は地形的特徴から三分され、北部の愛鷹山麓の裾野においては丘陵地で、土質はローム層で茶園と畑作が中心である。市の中央部の平坦地は、浮島沼の泥炭地と狩野川の沖積地によって水田が多く稲作が盛んである。南部の三浦地域は丘陵地帯であり、安山岩土壌なのでミカン栽培に適している。
・三浦地域のミカンは「温州みかん」としてブランド化されており、品種は「青島」と「寿太郎」が中心である。特に「寿太郎温州みかん」は、沼津で生まれ育った純正沼津ブランドとして広く知られる存在となっている。
・畜産業では金岡地区を中心に酪農、肉牛、養豚が盛んで、自然の恵みを様々な形で味わうことができる。
・水産業も盛んで、サバやイワシ、アジなど様々な水産物が水揚げされている。
工業・産業
・沼津市においては、戦後の早い時期から大手の工作機械や電気機械メーカーの工場が進出しており、製造業が地域産業の核となる存在となっている。
・国道1号線や東名高速道路といった物流網が充実しており、その優位性を活かして工業都市として発展してきた。
・製造品出荷額では電気機械、生産用機械、非鉄金属、食料品などが上位で、中でも食品工業は従業者数も多く、豊富な水産物を活かした水産加工業が有名である。「干物の町」とも呼ばれ、沼津ブランドとしてアジの干物は高い人気を誇る。
・静岡県東部地域において、これまでの産業や研究集積と地域資源を活かした富士山麓先端健康産業集積プロジェクトを推進している。2007年(平成19年)には技能五輪国際大会を開催し、これをきっかけにさらにものづくりを基本にした地域産業の活性化が行われている。
商業・サービス業
・江戸時代、沼津の地は水野藩の支配下にあり、1779年(安永8年)には沼津城が建てられた。城下は港町、宿場町として発展し、商業面でも栄えるようになる。明治期には東海道線が開通し、沼津駅が開業した。その後人口も増え、商圏人口100万人を擁する沼津商圏へと発展していった。
・商業の中心はJR沼津駅周辺で、10を超える商店街が形成されており、大規模店舗も数多くある。市内の商店街は近年、集客力の低下が見られるものの、対策として地域活性化の取り組みが積極的に行われてきた。
・新仲見世商店街では、遊休不動産を活用し季節のイベントを多数開催している。また、2014年(平成26年)に完成したコンベンション施設「プラサヴェルデ」は、ホールやホテル、レストランなどが入り、市内商業の新たな拠点として注目が集まっている。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
静岡県



所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。