相模原市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、相模原市の概要について整理しておきましょう。
・神奈川県の北部に位置し、市制施行は1954年。戦後に誕生した市としては初めての政令指定都市となる。
・市域が丹沢山地や関東山地にかけて広域にわたっており、相模湖や津久井湖などを含め豊かな自然に恵まれている。特に相模湖は北部に温泉があり、水遊びや魚釣りもできるため、首都圏の身近なレジャースポットとして賑わう。
・佐野川地区は日本の里100選にも選ばれ、自然の景観が残されている。
・一方で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究施設があり、最先端技術の開発が進められている。
基本データ
相模原市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約329㎢
・可住地人口密度…約5200人/㎢
人口統計
・人口総数…約72万人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約62%
・高齢人口率(65歳以上)…約26%
・人口1000人当たりの人口増減数…約0.7人
・外国人人口数…約1万6000人
・転入者数…約3万4000人
・転入率(人口1000人当たり)…約47人
・転出者数…約3万人
・転出率(人口1000人当たり)…約42人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約3920億円
・歳出額…約3800億円
・地方税…約1310億円
・財政力指数…0.88
・実質公債費比率…2.6%
・将来負担比率…約24%
・経常収支比率…約98%
・地方交付税依存度…4.3%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

相模原市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・相模原市は、古くからの集落でわずかな水田を耕していたが、台地を流れる河川がないため、かつては原野が広がっていた。江戸時代中期以降は、相模原台地周辺の豪農らによって新田開発を推進。しかし、この開発を行なっても水田に必要な水が十分に得られなかったため、畑として開墾し、薪炭をつくるためのクヌギやコナラなどの広葉樹が植樹された。現在は、市内や大和市に雑木林として現存している。
・幕末以降は、絹織物産業や生糸の輸出が日本全体で増加したことにより、輸出港である横浜港や機織りの盛んな八王子に近いことも相まって養蚕が最盛期を迎え、台地には桑畑が広がった。しかし、世界恐慌あたりから生糸貿易が衰退したことで養蚕から野菜の栽培に移行。東京などの市場へ供給されるようになった。
・近年では地元産の農産物の消費を促進するため、地場農産物をブランド化する動きが強まっており、贈答品としても人気が高まっている「ヤマトイモ」や、漬物などに加工される「サガミグリーン」などの農産物を産出している。
工業・産業
・昭和初期の相模原市は、耕作に不向きな平坦地が広大に広がっており、東京近郊に位置していたため、軍関係の施設や陸軍の士官学校、陸軍造兵廠などが作られた。それに伴い、大規模な軍都計画が行なわれたのち、町村合併が実施され、1941年(昭和16年)相模原町が発足した。
・戦後、旧日本軍による軍施設の一部が進駐軍に接収されて在日米軍の施設になり、現在も米軍が使用を続けている施設もある。また、残りの軍施設からの転用と、農地買収により工場が建設されたことにより工業団地が誕生したが、1990年(平成2年)代以降、産業構造の変化により、いくつかの工場が撤退した。
・近年では、日本の航空宇宙開発政策の中枢研究・開発機関である「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」や「宇宙科学研究所」の相模原キャンパスがあることから、日本の宇宙科学の研究拠点として知られている。
・市内各所には商店街を有し、小売店の店舗数では県内3位となっている他、都心のベッドタウンに位置していることや、人口構成、人口伸び率、立地などの条件が、新商品や新店のマーケティングの実施に向いていることでも知られている。
商業・サービス業
・戦後、相模原市では主要交通幹線路の整備が急速に進められたことにより、鉄道駅を中心とした地域が商業地として栄え始めた。特に、太平洋戦争の開戦年と同じ1941年(昭和16年)に設置された相模原駅周辺においては、行政による土地区画整理事業も後押しする形で商業圏の他、住宅地、行政機能が集積化した地域としても発展を遂げている。
・相模原市では市内に分散するそれぞれの商業地が抱えている現況と将来性、及び交通機能の拠点性なども加味しながら商業地形成を進めていく取り組みとして、1982年(昭和57年)に「商業振興ビジョン」、1995年(平成7年)には、「さがみはら産業振興ビジョン」を策定。
・市内に50ヵ所以上ある商店会においても、にぎわいのある商店街づくりはもちろん、地域社会の発展と市民の生活向上も目指す、地域に愛される商店街づくりが進められている。
・その後、2010年(平成22年)4月1日には政令指定都市に移行され、市内を「緑区」「中央区」「南区」の3つに分ける区域が誕生した。
・商業施設が複数存在し、緑区・橋本駅の徒歩圏内にはショッピングモール「アリオ橋本」、中央区・相模原駅には直結の地上5階建ての商業ビル「相模原イッツ」、南区・相模大野駅にはホテルや家電量販店など約140の店舗で構成されている「相模大野ステーションスクエア」などで買い物やグルメをいつでも楽しめる。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード

相模原市役所の面接カードの内容を掲載しているので、これを参考に実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
・あなたの自己PRについて
・あなたが公務員という職業を選択する理由について
・採用されたらチャレンジしたい仕事とその理由について
・今年度の就職活動の状況について(内定、受験中、今後の予定など)
※他の団体、企業を受験していても合否に影響しません
・学校等を既に卒業されている方へ
令和〇年10月以降の採用があった場合、就職を希望しますか
面接質問リスト
相模原市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
相模原市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、相模原市役所の面接試験を突破することができるでしょう。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
東京都


神奈川県



所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。