堺市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、堺市の概要について整理しておきましょう。
・大阪府の中部に位置し、大阪市の南に隣接する都市である。
・1889年に市制施行し、2006年に7区の行政区を持って政令指定都市に移行した。地名は摂津、和泉、河内の3国の国境に位置することから名付けられている。
・歴史的にも古い都市で、立地的条件から工業都市として発展した一方、市内には史跡や文化財が多く残されており、「仁徳天皇陵」をはじめとする古墳群は日本を代表する数である。
・大阪湾に面している地区は臨海新都市として整備され、産業誘致を進め新たな工業都市として変化している。
基本データ
堺市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約150㎢
・可住地人口密度…約5700人/㎢
人口統計
・人口総数…約81万7000人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約60%
・高齢人口率(65歳以上)…約28%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-5.3人
・外国人人口数…約1万8000人
・転入者数…約3万7000人
・転入率(人口1000人当たり)…約45人
・転出者数…約3万6000人
・転出率(人口1000人当たり)…約44人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約4630億円
・歳出額…約4540億円
・地方税…約1560億円
・財政力指数…0.76
・実質公債費比率…5.4%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約101%
・地方交付税依存度…9.2%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

堺市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・大阪市の南に隣接する堺市は、人口80万人を超える政令指定都市である。これ程の規模の大きな都市でありながら大阪市のベッドタウンとしての特徴を持っており、大阪市と併せて一大都市圏を形成している。
・年々都市化が進むとともに、農地の減少や農業の後継者不足、農業従事者の高齢化など多くの課題を抱えており、1979年(昭和54年)には農業振興地域の指定を受けて市内の農業の振興を図っている。
・現在の堺市は、自家消費米の米単作農家が多くいるが、野菜園芸に関しては量販店などへの契約出荷が行われており、都市農業としての農業経営が主である。
・大阪市との境を流れる大和川下流から高石市近くの浜寺地区にかけては、ミツバ、シュンギクなどの周年栽培が、市の中央部の平坦な地域ではキュウリ、トマトなどが、果菜類の促成栽培やキャベツ、ダイコン、ミカンなどの栽培は、市の南部の丘陵地帯で行われている。
・漁業においては、堺泉北臨海工業地帯の成長に伴い海岸が埋め立てられたため、かつて行われていた沖合5,000メートル以内の漁業は現在行われていない。そのため、大阪湾での刺網漁業や曳き縄漁業、小型船による底曳き網漁業などが営まれている。
工業・産業
・堺市は、「堺泉北臨海工業地帯」の中心的都市でもある。大阪湾に面した海岸はほぼ人工の埋め立て地で、造船、石油化学、鉄鋼などの重化学工業の工場が広がっている。これらの重化学工業は高度経済成長期をピークに減少傾向にある。
・近年は液晶パネルやその関連部品、太陽電池などの工場が増え、電子部品、生産用機械、はん用機械、繊維、食料品などが多く製造されている。堺市の工業製造品出荷額は全国第9位、人口1人当たりの製造品出荷額等では、政令指定都市の中で第1位である。
・堺市は古くから商業の街として栄え、鎌倉時代にはすでに荘園が作られ、南北朝時代以降は貿易港として文化流通の拠点として発達を遂げた。戦国時代に来日したポルトガル人の宣教師ルイス・フロイスが堺を「東洋のベニス」と称するほど、繁栄を極めていたと言われている。その勢いは安土桃山時代・江戸時代になっても衰えず、全国に「堺商人」の名は知れ渡った。そのため、現在でも「堺」またはそこから派生した「栄」の名を持つ地名が全国に残っている。
・世界的にも名高い包丁をはじめ、線香、鯉のぼり、浴衣、手織緞通など、伝統産業も盛んである。
商業・サービス業
・鎌倉時代以降、漁港の町として発達した堺市は関西の海運の拠点に位置付けられ、「ものの始まりなんでも堺」と呼ばれるほどの商業都市にまで発展を遂げた。
・戦国時代には貿易都市として黄金期を迎え、日明貿易や南蛮貿易などの海外交流も盛んに行われるようになる。
・大正時代に入ると鉄道整備が進み、1922年(大正11年)には堺市と四国間を結ぶ定期航空も開始された。それ以降、時代の変化と共に人口増加と市域拡大は進行し、堺市としても急速的に近代化の道を辿っていくこととなる。
・2006年(平成18年)には政令指定都市に移行され、関西国際空港や国際拠点港湾堺泉北港からのアクセスが良いことから、国際的なビジネスの拠点としても発達した。
・中心市街地として挙げられているのが堺駅及び堺東駅周辺の地域である。堺駅には、駅直結のショッピングモール「プラットプラット」、堺東駅近くでは百貨店「堺タカシマヤ」などが開業しており、いつでも買い物やファッション、グルメなどを楽しむことができる。
・堺市には、日本最大の前方後円墳「仁徳天皇陵古墳」をはじめとする、「百舌鳥・古市古墳群」などの世界遺産及び文化遺産も多く残されているため、人気の観光スポットとしても有名である。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード

堺市役所の面接カードの内容を掲載してているので、これを参考に実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
・学歴
・ゼミ、研究室での研究テーマ
・職歴
・部活動(サークル活動)、ボランティア活動等
・免許、資格等
・自由記入欄(あなた自身を自由に表現してください。)
・志望動機(堺市職員をめざそうと思った理由、希望する職務内容等、具体的に記入すること)
・学生生活、就業経験等において、心掛けてきたことを箇条書きで記入してください。また、その中で最も印象に残っているエピソードについて、どのような状況で、どのような行動をしたのかを具体的に記入してください。
《心掛けてきたこと》
《最も印象に残っているエピソード》
面接質問リスト
堺市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
堺市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、堺市役所の面接試験を突破することができるでしょう。