塩尻市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、塩尻市の概要について整理しておきましょう。
・松本盆地の南端に位置しており、岡谷市をはじめ5市町村と隣接している。
・北アルプス、鉢盛連峰、東山・高ポッチ山、中央アルプスの山並みを背景とした田園風景が広がり、水と緑に囲まれた歴史ある街である。
・ワインの銘醸地として知られている他、質の良い米や水で造られた地酒なども有名である。また本山のそばや伝統的な焼き物、自然の植物を利用した草木染めなどの特産品も有する。
・工業が盛んで精密機械、電気機械などの製造業が市内に立地しており、その製造品出荷額は長野県トップクラスを誇る。
・交通面では、JR中央東線・西線及び篠ノ井線などの鉄道が通過している。主要幹線道路は、長野自動車道の他、国道19号線、国道20号線などが通っており、周辺地域へのアクセスも良好である。
基本データ
塩尻市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約290㎢
・可住地人口密度…約900人/㎢
人口統計
・人口総数…約6万6000人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約59%
・高齢人口率(65歳以上)…約29%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-7.5人
・外国人人口数…約1000人
・転入者数…約3000人
・転入率(人口1000人当たり)…約38人
・転出者数…約3000人
・転出率(人口1000人当たり)…約39人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約330億円
・歳出額…約330億円
・地方税…約100億円
・財政力指数…0.63
・実質公債費比率…7.2%
・将来負担比率…約8%
・経常収支比率…約92%
・地方交付税依存度…19.4%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

塩尻市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・塩尻市は長野県のほぼ中央に位置しており、冷涼な内陸性気候が特徴である。農業では都市近郊であるという利点を活かして、野菜と果樹の生産団地が形成されている。
・レタスを中心に多種多様な種類の野菜が栽培されており、果樹についても、ブドウ、リンゴ、梨などの生産が盛ん。特に、緑の宝石と言われるブドウ「ナイヤガラ」や、「高原野菜レタス」、贄川地区の「さるなし」は塩尻市を代表する特産品である。
・レクリエーションや自家用野菜の生産を楽しむため、塩尻市では複数の市民農園が開設されている。
・古くから林業が盛んな地域でもあり、森林保全の取り組みも見られる。
・海に面していない塩尻市では水産業はほとんど見られないが、市内を流れる奈良井川の漁業協同組合があり、季節によりアユ釣りなどが楽しまれている。
工業・産業
・塩尻市は1964年(昭和39年)に松本・諏訪地区新産業都市の指定をきっかけに、農業中心都市から工業都市に変化していった。1965年(昭和40年)には松本市との市境に「松本空港」が開港し、昭和後期には高速道路の整備も進み、交通利便性が大きく向上した。
・交通の利便性などの地理的優位性を活かし、時計部品や電気機械などの精密工業を中心に工業が発展した。市内には「角前産業団地」、「塩尻インター林間工業団地」、「塩尻アルプス工業団地」、「今泉南テクノヒルズ産業団地」など複数の工業団地が立地している。
・特産品のブドウを使ったワインの醸造は重要な産業のひとつである。世界的にも認められる高品質なワインが作られており、市内工業に大きく寄与している。
・木曽五木をはじめとする豊かな森林資源に恵まれて発展してきた木曽漆器産業も有名である。400年以上の歴史を誇り、長きにわたり地場産業として栄えてきた。
商業・サービス業
・塩尻市周辺は江戸時代に宿場町として栄え、数多くの旅籠が存在していた。明治期以降に近代化が進むと工業が発展し人口が増えると、商業面でも栄えていくようになる。
・市内を縦断するJR中央本線沿いに広がる商圏の中心となっているのは「塩尻駅」である。特に駅の東側に商業集積が見られ、市役所や金融機関なども立地するなど中心市街地に位置付けられている。
・駅前にある「大門商店街」では、消費者のニーズに合わせたジャンル多彩な店舗が並んでいる。また、商店街活性化事業として再開発ビルの建設を進めるなどの取り組みも行ってきた。
・郊外では市内を走る国道沿いにロードサイド店舗が点在しており、長野自動車道の塩尻ICや塩尻北IC周辺にも飲食店や宿泊施設などが多く立地している。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
長野県



所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。