台東区役所の面接対策で重要な、区の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接においては、志望自治体や近隣自治体の基本的な情報を押さえることが何よりも大切です。
台東区ならではの特色を理解し、面接対策に活かしてください。
なお、その他の東京都内の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
区の概要
・東京23区の中心よりやや東側に位置し、面積は23区内で最小。
・東に隅田川、南に神田川が流れ、一番高い上野公園の摺鉢山は海抜23.3m。
・上野公園、浅草寺などの観光スポットや三社祭、隅田川花火大会などの大きなイベントは江戸風情を今に伝え、毎年日本だけでなく海外から数多くの来訪者が来る。
・産業面では、卸売、小売業の事業者数が23区内トップクラスで、商業集積地区となっている。革製品、貴金属、東京銀器、たんす、人形、玩具などの伝統産業が今も息づいている。
基本データ
台東区の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押えておきましょう。
面積
・総面積…約10㎢
・可住地人口密度…約2万900人/㎢
人口統計
・人口総数…約20万人
・年少人口率(15歳未満)…約9%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約69%
・高齢人口率(65歳以上)…約22%
・人口1000人当たりの人口増減数…約0.3人
・外国人人口数…約1万4000人
・転入者数…約2万1000人
・転入率(人口1000人当たり)…約101人
・転出者数…約1万9000人
・転出率(人口1000人当たり)…約94人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約1320億円
・歳出額…約1240億円
・地方税…約240億円
・財政力指数…0.48
・実質公債費比率…-2.7%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約83%
・ラスパイレス指数…98.0
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴
台東区の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・台東区は1947年(昭和22年)の都の行政区画再編により、下谷区と浅草区が合併し誕生した特別区である。
・江戸時代には「ツマモノ」と呼ばれる野菜などをメインに、農業が盛んだった。
・現在の浅草周辺には、古くに国営の牧場が置かれていたとされるが、関東大震災により農地は減少した。被災者の住宅用地として住宅地が開拓され、農地はほとんどなくなった。そのため現代においては、農業や漁業をはじめとする第一次産業はほとんど見られない。
・区内で収穫された農産物は、市場流通の他、農家の直売所で販売し区内の学校の給食に使うなど、地産地消の取り組みに積極的である。
・小学生に陸上養殖を体験して水産資源への理解を深めてもらうプロジェクトを発足させるなど、漁業に触れ合う取り組みもなされている。
工業・産業
・東京で最も古い寺である浅草寺のある台東区は、江戸時代から商工業の中心地として産業が集積する街として発展してきた。隅田川を利用した水運が栄え、お米の輸送も頻繁にされていた。蔵前のあたりには幕府の米蔵が設けられていたことでも知られる。
・江戸時代、台東区域には町人が住む下町が形成されていた。その頃作られていた「江戸千代紙」や「江戸はけ」、「江戸指物」などは、現在でも台東区の代表的な伝統工芸品として受け継がれている。
・台東区の全産業の事業所数は20,000件を超えており、23区のなかでもモノづくりが盛んな街として知られ、地場産業も発展している。有名なものでは「皮革製品」や、「伝統工芸品」、「ジュエリー」などが挙げられる。ファッションにまつわる産業が栄えているのが特徴的。区内にある「江戸たいとう伝統工芸館」では、数多くの伝統工芸品が展示・紹介されている。
商業・サービス業
・台東区は628年(推古36年)に浅草寺が創建され、古くから参拝客でにぎわう場所だった。江戸時代になると、幕府のお達しで芝居小屋や遊里が設けられ、江戸庶民の繁華街として発展した。同時に職人によるモノづくりも盛んになり、問屋・卸売業も集積するようになる。近年の全産業事業所数を見ても「卸売業」が頭ひとつ抜けて多くなっており、その数は 7,000を超える。西浅草には調理器具の卸街「かっぱ橋道具街」があることでも有名である。
・区内には複数の商店街が形成されており、100ヵ所以上もの商店街が現存する。上野にある「アメヤ横丁」は、生鮮食料を主に扱った大規模商店街で、いつも多くの人でにぎわう。
・台東区の主要駅である上野駅周辺には、老舗百貨店や大型のファッションビルが林立している他、浅草寺や上野動物園、国立西洋美術館など、様々な観光資源を有しているのも特徴的である。
総合計画・基本構想等
総合計画や基本構想とは、自治体の指針となるものです。
全体に目を通し、目指している方向性などの全容を掴むことが大切です。
さらに、あなたの興味・関心に合わせて、個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード
台東区役所の面接カードの内容を掲載しています。
これを参考に、実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
【面接カード】
・特別区を志望した理由は何ですか。
・特別区の中で、台東区はあなたの志望区でしたか。「はい」の場合は、台東区を志望した理由を記入してください。
・最近、関心を持った事はどんな事ですか。
・ボランティアの経験はありますか。ある場合、それはどんな活動ですか。
・特別区の他に、採用試験を受けている自治体や民間会社等がありましたら、その名称と現在の状況を記入してください。(例:内定、1次合格、2次結果待ち)
・パソコン(ワード、エクセル等)の操作はできますか。
【履歴書】
・氏名
・現住所
・連絡先
・学歴
・職歴
・資格免許
・卒業論文または卒業研究がある場合はそのテーマ(無い場合は、学生時代に取り組んできたこと)
・区職員として将来やりたい仕事
・趣味、特技
・あなたの長所短所
隣接する区
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
最低限、隣接する区については理解を深めておきましょう。