苫小牧市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、苫小牧市の概要について整理しておきましょう。
・北海道の中南部に位置し、太平洋に面していることから、夏は涼しく、冬は道内では比較的温暖な地域である。市内には降雪量も少ないことから、過ごしやすい気候となっている。
・市内は陸海空それぞれ交通網が整備されており、アクセスするための手段は非常に豊富である。千歳市との市境にある北海道の空の玄関口「新千歳空港」は、北海道と国内外を結ぶ空の重要拠点となっている。また陸路ではJR千歳線や室蘭本線が走り、海路も東北、関東、北陸を結ぶフェリーが発着している。
・苫小牧港は海岸から内陸に向かって水路を掘った「内陸掘込港湾」である。珍しい構造をしており、1963年(昭和38年)に世界初の内陸掘込港湾として開港した。
・交通網が発展していることから、北日本有数の工業都市としても機能している。
・ラムサール条約に指定されている「ウトナイ湖」や溶岩ドームを持つ「樽前山」など、自然もとても豊かな地域である。
基本データ
苫小牧市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約562㎢
・可住地人口密度…約740人/㎢
人口統計
・人口総数…約16万7000人
・年少人口率(15歳未満)…約11%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約58%
・高齢人口率(65歳以上)…約31%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-8.6人
・外国人人口数…約1400人
・転入者数…約6100人
・転入率(人口1000人当たり)…約37人
・転出者数…約6300人
・転出率(人口1000人当たり)…約38人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約860億円
・歳出額…約840億円
・地方税…約290億円
・財政力指数…0.75
・実質公債費比率…7.7%
・将来負担比率…約72%
・経常収支比率…約89%
・地方交付税依存度…9.7%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

苫小牧市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・苫小牧市には、世界的にも珍しい三重式火山「樽前山」があることから、地質は多くが火山礫や泥炭層で成り立っている。さらに、気象的にも一般作物の栽培はあまり向いておらず、農家が少ないのが特徴的である。
・近年ではハスカップの栽培が盛んで、日本でも数少ないハスカップ群生地となっている。ハスカップは見た目がブルーベリーのようで、ビタミンやポリフェノールが豊富な果物である。ジャムやアイスクリームとしても食べられている。
・畜産も行われており、「樽前牛」や「樽前湧水豚」として市のブランド確立にも力を入れている。
・海では国際拠点港湾である「苫小牧港」を中心に、漁業が盛んに行われている。漁法の種類も豊富で、ホッキ桁網、カレイ刺し網、サケ定置網漁などがその一例である。
・ホッキ貝の水揚げ量は全国指折りで年間漁獲量は約700tにも及ぶ。苫小牧市の家庭では、「ホッキカレー」や「ホッキ貝の炊き込みご飯」などが一般的に食べられている。
工業・産業
・苫小牧市は明治期から紙業が発展し、「紙の町」として有名である。1910年(明治43年)には「王子製紙苫小牧工場」が、1943年(昭和18年)には「日本製紙勇払事業所」が操業した。いずれも紙の生産を行う工場で、特に王子製紙の工場から伸びる煙突は「王子の煙突」といわれ、市の発展のシンボル的存在となった。
・1963年(昭和38年)苫小牧港が整備されたことを機に、臨海部では石油精製や自動車、電力、木材、化学、非鉄金属、配合飼料など、多様な分野の製造業が見られる。苫小牧港は港湾取扱貨物量が全国トップクラスで、2019年(令和元年)は1億tを超え、今後のさらなる発展が期待されている。
・市内には石油コンビナートが複数あり、その備蓄率は国内最大級である。さらに、従来の重化学工業にくわえて、生産や研究開発機能の高度化も進められている。
商業・サービス業
・苫小牧は古くから水産業が盛んで、それに伴い漁業を中心とした商業体系が形成されるようになった。
・近代になると工業化やインフラ整備が進み、1952年(昭和27年)には「鶴丸百貨店」がオープン。さらに苫小牧港の完成、大型量販店の登場などを受け、商業都市としてさらなる成長を見せた。
・日本トップクラスの貨物取扱量を誇る「苫小牧港」と空の玄関「新千歳空港」を有している苫小牧市は、鉄道、国道、高速自動車道なども整備されており、交通アクセスは抜群。そのような環境から、観光業も盛んである。
・ラムサール条約に指定されている「ウトナイ湖」や体験型自然公園「ノーザンホースパーク」など、豊かな自然に囲まれた街としても有名である。
・多くのサラブレッドと触れ合える「ノーザンホースパーク」は社台グループの体験型公園・テーマパークである。馬と密接な関係のある街として競馬ファン以外にも知られている。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接質問リスト
苫小牧市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
苫小牧市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、苫小牧市役所の面接試験を突破することができるでしょう。
近隣の市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あるため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
北海道


所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。