上田市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、上田市の概要について整理しておきましょう。
・2006年(平成18年)に旧上田市を中心に周辺自治体が合併して誕生した。
・長野県東部の上田盆地全体に市域が広がり、それを二分するように千曲川が流れている。千曲川右岸の旧市街地は戦国時代に真田氏が築いた上田城を中心とする城下町である。
・左岸の塩田地区は水田地帯が広がり、市街地北側の扇状地ではリンゴをはじめとする果樹栽培が盛ん。
・真田氏発祥の地とされる真田郷がある。
・昼夜・冬夏の寒暖の差が大きい内陸性気候。年間の平均降水量は約900ミリメートルと、全国でも有数の少雨乾燥地帯である。
・千曲川とその支流に豊富な水量があり、また菅平ダムや内村ダム、沢山湖などがあるため、過去に深刻な水不足が発生したことはない。
・東京までの交通手段として長野新幹線「上田駅」があるほか、上信越自動車道が市内を通っている。
・東部湯の丸ICと上田菅平ICの間にある「上田ローマン橋」は、古代ローマを彷彿とさせる造りが特徴的である。
基本データ
上田市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約552㎢
・可住地人口密度…約1000人/㎢
人口統計
・人口総数…約15万2000人
・年少人口率(15歳未満)…約11%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約58%
・高齢人口率(65歳以上)…約31%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-6.7人
・外国人人口数…約4000人
・転入者数…約5000人
・転入率(人口1000人当たり)…約33人
・転出者数…約5000人
・転出率(人口1000人当たり)…約31人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約800億円
・歳出額…約770億円
・地方税…約220億円
・財政力指数…0.58
・実質公債費比率…5.3%
・将来負担比率…約19%
・経常収支比率…約91%
・地方交付税依存度…19.7%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

上田市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・北部、南部はそれぞれ2,000m級の山地に囲まれ、盆地を二分するように千曲川が流入している。寒暖差が大きく雨量・湿度ともに低い気候で、市内では様々な農産物が産出されている。
・農業では野菜、果物、米がバランス良く作られており、高原地域ではレタスや白菜の野菜類が中心である。平野部ではリンゴやブドウなどの果物類と稲作が営まれている。
・首都圏へのアクセスが良好なため、大消費地への出荷が盛ん。
・塩田地区は高級食材である松茸の産地として有名になった。
・内陸に位置するため水産業はあまり盛んではないが、川魚の漁や養殖が一部で見られる。
工業・産業
・上田市は上田藩の時代から養蚕が盛んで「蚕都」として栄えた。上田紬は大島紬、結城紬とともに日本三大紬に数えられ、この地を代表する伝統産業に成長した。
・明治期に入ると機械化された製糸工場が建設され、製糸産業が成長した。その後、化学繊維の台頭や戦争により製糸産業が衰退すると、機械製造業をはじめとする近代産業が発展していった。
・上田市の第二次産業就労人口比率は3割強で、機械金属工業、輸送関連機器や精密電気機器などが高い割合を占めている。
・近年は新たな産業基盤の創出を図るべく、ビジネスマッチングや産学官の連携の取り組みに積極的である。製造品出荷額も県内指折りで、長野県を代表する工業都市として成長を続けている。
商業・サービス業
・上田は鎌倉時代に北条氏一族の所領として栄え、「信州の鎌倉」と呼ばれた。そのため、安楽寺や北向観音などの文化遺産が数多く残っている。
・戦国時代になると真田幸村が上田城を築城した。お城を中心に城下町が形成され、都市としての基盤が形作られた。
・明治期に入ると鉄道が開通し、都市化が進展した。1997年(平成9年)には北陸新幹線が開業し、首都圏へのアクセスも容易になった。
・代表駅は北陸新幹線も停車する「上田駅」である。上田駅北側のお城口周辺には昔ながらの商店街も残存している他、大型の商業ビルも立地しており、市民や観光客のニーズに合わせて利用されている。
・市街地東側の国道18号線(上田バイパス)や国道144号線、浅間サンライン沿線、千曲川対岸の川辺地区などは道路も整備されており、ロードサイド店舗も豊富である。
・菅平を含む「上信越高原国立公園」や美ヶ原高原を含む「八ヶ岳中信高原国定公園」など、豊かな自然もある。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
長野県



所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。