大牟田市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接においては、志望自治体や近隣自治体の基本的な情報を押さえることが何よりも大切です。
大牟田市ならではの特色を理解し、面接対策に活かしてください。
なお、その他の福岡県内の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
・福岡県の一番南に位置し、南部は熊本県と接している。
・東部は三池山をはじめ大間山などの小高い山が連なり、西部には、有明海に面する干拓地や埋立地が広がっている。
・市内を流れる一級河川はないが、大牟田川や諏訪川など二級河川が4本あり、干拓によって整備された耕作地で米や野菜を生産している。
・もともと石炭産業を中心とした鉱工業都市として発展し、石炭産業から受け継がれた高い技術力と交通アクセスが良いという立地条件の良さをアピールすることで企業誘致が進んだ。
・廃棄物固形燃料(RDF)発電施設を中心とした環境リサイクル産業や新興産業(エコタウン)の誘致に成功した。立地条件を活かした大牟田テクノパーク(工業団地)の整備に力が注がれている。
・2011年(平成23年)には全開通したJR九州新幹線の「新大牟田駅」が開業。
・2007年(平成19年)のフォーブス誌「世界の最もきれいな都市トップ25位」に選定されている。
基本データ
大牟田市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押えておきましょう。
面積
・総面積…約81㎢
・可住地人口密度…約1800人/㎢
人口統計
・人口総数…約11万人
・年少人口率(15歳未満)…約11%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約52%
・高齢人口率(65歳以上)…約37%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-15.2人
・外国人人口数…約700人
・転入者数…約3000人
・転入率(人口1000人当たり)…約26人
・転出者数…約3000人
・転出率(人口1000人当たり)…約31人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約660億円
・歳出額…約650億円
・地方税…約140億円
・財政力指数…0.52
・実質公債費比率…6.7%
・将来負担比率…約19%
・経常収支比率…約89%
・地方交付税依存度…20.9%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴
大牟田市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・東側は緩やかな丘陵地帯、西側は有明海に面している。
・明治以降は「炭鉱の街」として発展し、第一次産業はあまり盛んではない。総生産額に占める第一次産業の割合は1%弱、就業人口は約2%ほど。
・温暖な気候と丘陵地を利用して栽培されるミカンや巨峰、ラーメンのトッピングの定番として知られる高菜漬け「三池高菜」など、知名度の高い農作物が数多く存在する。
・海産物では、遠浅で干満差のある有明海の立地を利用した「福岡海苔」の養殖が活発で、これらの特産品は大牟田市のふるさと納税の返礼品リストにも入る、市を代表する特産品へ成長した。
工業・産業
・大牟田市は「三池炭鉱」の中心都市として繁栄した街である。三池炭鉱は室町時代に地元の農夫によって発見されたといわれ、江戸時代の1721年(享保6年)に柳河藩家老、小野春信によって本格的に石炭採掘が開始した。明治維新後1873年(明治6年)には官営化され、市内産業を支える原動力へと成長した。
・炭鉱の繁栄とともに人口も増え、最盛期の1959年(昭和34年)には20万人をも超える地域へと発展した。2015年(平成27年)には三池炭鉱の遺構が世界遺産に登録されている。
・石炭から石油へのエネルギー転換により、大牟田市の炭鉱産業は下火となった。廃棄物固形燃料(RDF)発電施設を中心とした環境リサイクル産業や、大牟田テクノパーク(工業団地)への企業誘致に注力していくことになる。
・製造品出荷額は約3,000億円で、分野別に見ると窯業・土石、はん用機械製造、食料品製造などが上位となっている。
商業・サービス業
・大牟田市にはJR鹿児島本線、西鉄天神大牟田線が乗り入れ、福岡市中心部へ60〜70分でアクセスが可能である。
・市中心部から7kmほど離れた場所に九州新幹線が走り、九州自動車道のインターチェンジは市内中心部から車で約20分の距離である。
・基幹産業であった石炭産業の衰退により人口は最盛期の半分ほどに減少している、それでも人口は約11万人おり、福岡県の中枢都市のひとつに数えられる。
・市の中心となる駅は「大牟田駅」。駅前から北に向かって中心市街地が広がり、昔ながらの商店街も健在で、なかでも「銀座通り商店街」はレトロな雰囲気が漂う。
・市内を縦断する国道208号線沿いには大型のショッピングモールやロードサイド店舗が点在し、平日・休日を問わずにぎわいを見せている。
・世界遺産に登録された「三池炭鉱遺構」や、毎年7月下旬に行われる大蛇の山車が練り歩く「おおむた大蛇山まつり」など観光資源も多く有している。
総合計画・基本構想等
総合計画や基本構想とは、自治体の指針となるものです。
全体に目を通し、目指している方向性などの全容を掴むことが大切です。
さらに、あなたの興味・関心に合わせて、個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
最低限、隣接する市については理解を深めておきましょう。