春日市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接においては、志望自治体や近隣自治体の基本的な情報を押さえることが何よりも大切です。
春日市ならではの特色を理解し、面接対策に活かしてください。
なお、その他の福岡県内の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
・福岡市の南側に隣接し、玄海灘へと流れる那珂川と宝満山を源とする御笠川に挟まれ、南から北に向けて低くなるなだらかな丘陵地帯となっている。
・福岡市の発展に伴ってベッドタウンとして都市化が進んだ地域のため、人口密度は福岡県の中でも非常に高くなっている。
・太平洋戦争中に旧日本軍の施設が設けられていたため、戦後は在日米軍基地も駐屯し、現在でも市内に自衛隊の施設がある。
・白水大池公園や春日公園などは、市民の憩いの場として人気である。
基本データ
春日市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押えておきましょう。
面積
・総面積…約14㎢
・可住地人口密度…約8200人/㎢
人口統計
・人口総数…約11万人
・年少人口率(15歳未満)…約15%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約62%
・高齢人口率(65歳以上)…約23%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-1.3人
・外国人人口数…約1000人
・転入者数…約6000人
・転入率(人口1000人当たり)…約56人
・転出者数…約6000人
・転出率(人口1000人当たり)…約57人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約440億円
・歳出額…約420億円
・地方税…約130億円
・財政力指数…0.76
・実質公債費比率…2.9%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約84%
・地方交付税依存度…10.9%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴
春日市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・福岡平野の南部に位置する春日市は、春日神社があることで知られる。1627年(寛永4年)福岡藩初代藩主の黒田長政の家老、黒田美作守一成が春日神社を再興したことで、ため池や用水路の整備が進められ、増産政策が図られた。これらの農業基盤によって江戸時代から明治期にかけては、水田の二毛作や牛馬耕技術が発展した。全国的にも先進的な取り組みが進み、春日の住民のほとんどが農業に従事していた。
・大正期以降は近代化が進展した。宅地や工業地が広がり、農地は減少傾向となり、2015年(平成27年)時点で第一次産業の就業者割合は約0.3%にまで下がった。内訳を見るとその多くを農業が占めており、お米や野菜などが栽培されている。
・市では農業への関心を高めるための取り組みとして、市民農園を整備しており、年額5,000円で農業を楽しめるようになっている。
・海に面していない春日市では、水産業はほとんど見られない。
工業・産業
・春日市では江戸時代から明治時代にかけて純農村地帯が広がり、農業が基幹産業となっていた。その後、大正時代になると九州鉄道が開通し、春日原駅が設置される。それをきっかけに各種インフラ整備が進展した。
・第二次世界大戦時には造兵廠が置かれ、鉄工所が飛行場に代わるなど軍需関連施設が多く存在していた。戦後にはこれらの施設が米軍基地となり、基地の街として発展することになる。
・高度経済成長期に入ると、宅地化が進展した。市域の大部分が住宅地となっており、工場や製造業事業所は市内に点在する形になっている。
・業種別では食料品や繊維製品、印刷関連などが高い割合になっている。1平方kmあたりの事業所数は200を超え、この数字は県内でもトップクラスである。
商業・サービス業
・1921年(大正10年)に「春日原総合運動場」が建設され、遊園地や運動場などを備えた大規模施設として市内経済の成長に大きく寄与した。
・1924年(大正13年)には九州鉄道(のちの西鉄)が開通し、春日原駅が開業した。昭和期になると「春日原競馬場」が開設され、地方競馬としては日本一の設備を誇っていた。
・戦中になると競馬場の跡地に造兵廠が建設され、戦後には米軍基地へと姿を変えていき、1972年(昭和47年)に返還された。この年には市制も施行され春日市が誕生した。
・高度経済成長期には福岡都市部のベッドタウンとして宅地化が進み、人口が増大している。平成になると人口が10万人を突破した。
・中心市街地は天神大牟田線の春日原駅周辺に広がり、大型商業施設が点在している。駅前にある「春日原商店街」には、飲食店や専門店など中小店舗が並ぶ。
総合計画・基本構想等
総合計画や基本構想とは、自治体の指針となるものです。
全体に目を通し、目指している方向性などの全容を掴むことが大切です。
さらに、あなたの興味・関心に合わせて、個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
最低限、隣接する市については理解を深めておきましょう。