水戸市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接においては、志望自治体や近隣自治体の基本的な情報を押さえることが何よりも大切です。
水戸市ならではの特色を理解し、面接対策に活かしてください。
なお、その他の茨城県内の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
・茨城県中央部に位置し、那珂川の水門(みなと)から名付けられたとされている。
・市制施行は1889年(明治22年)である。
・沿岸から至近距離にありながらもほぼ内陸性気候で、冬は首都圏内でも特に厳しい寒さとなる。
・水戸徳川家のお膝元として有名で、「偕楽園」の名称を持つ常磐公園は、春は梅、秋はハギの名所として知られ、この他にも徳川家ゆかりの施設が多い市である。
・産業は名産の納豆や羽子板人形など伝統工芸品も数多くある。
基本データ
水戸市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押えておきましょう。
面積
・総面積…約217㎢
・可住地人口密度…約1500人/㎢
人口統計
・人口総数…約27万人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約61%
・高齢人口率(65歳以上)…約27%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-4.2人
・外国人人口数…約4000人
・転入者数…約1万1000人
・転入率(人口1000人当たり)…約41人
・転出者数…約1万1000人
・転出率(人口1000人当たり)…約40人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約1410億円
・歳出額…約1340億円
・地方税…約410億円
・財政力指数…0.83
・実質公債費比率…9.3%
・将来負担比率…約123%
・経常収支比率…約92%
・地方交付税依存度…7.3%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴
水戸市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・水戸市は、三陸・常陸と東海・関東の中間的な気候で、夏場も最高気温は低めで熱帯夜も比較的多くない。冬場は極端な大雪に見舞われることがないため晴天率が高い一方で、大平野の地域ゆえに放射冷却が強く、日中は暖かな気候ながらも朝晩の冷え込みが激しいのが特徴である。
・そんな気候に適した作物が「ねぎ」で、水戸市では盛んに栽培されている。特に、「柔甘ねぎ」は水戸オリジナルブランドである。寒暖差により甘みがぎっしり実に凝縮しており、緑の部分までやわらかいのが特徴で、生で食べられるほどである。年間を通して出荷が可能なため新規就農者も生産しやすく、農業人口減少対策としても「柔甘ねぎ」は重要な役割を担っている。
・水戸といえば納豆が有名で、水戸市では原料となる大豆の生産も盛んである。その起源は江戸時代にまでさかのぼる。当時は秋の台風シーズンになると那珂川の氾濫により水害が頻発していた。それに伴い、水戸藩は台風が来る前に収穫できる早生大豆作りを奨励した。しかし、早生大豆は、台風のあとに収穫する一般的な大豆に比べて粒が小さく、味噌や豆腐といった加工品に向いていなかったため、納豆へと用いられたという。
工業・産業
・水戸市はもともと、那珂川の舟運の河港として栄えてきた都市である。名前の由来も、水運の戸口とされていたことから「水戸」と名付けられた。そのため、人の行きかいも多く、商業の街として発展した。
・茨城県全体では山が少ないために工場を建てやすく、商業よりも工業が盛んである一方、水戸市は他の市に比べると、デパートやショッピングセンターが建ち並び、工業よりも商業に強いといえる。
・水戸市の工業は産業に占める割合が小さく、同時に工場の規模も決して大きくはない。水戸市内での主な工業団地は、東部工業団地や米沢工業団地などが挙げられる。
・食品工場や印刷所など、生活に関連した製品の製造が多くなっており、食品分野では農産物の六次産業化にも積極的に取り組んでいる。水戸市の農家は平均規模が決して大きくはないため、第二次産業・第三次産業の地域資源を活かし、官民連携で高付加価値化を進めている。このように製造から販売までも同じ地域内で行う「都市型工業」が水戸市の第二次産業の特徴である。
・「新製品・新技術の創出」に注力しており、もともと首都圏に近いことや流通経路が確保されていることから、今後「モノづくり」が盛んな市として発展していくことが大いに期待されている。
商業・サービス業
・水戸市は、古くから商業都市として栄えていた背景があり、現在の市街地の町並みは、『水戸黄門』でお馴染みの常陸水戸藩徳川家2代藩主、「水戸光圀」が生きた寛文年間に形成されている。
・明治時代以降、水戸市は鉄道の発達と共に、水戸駅周辺が中心市街地として発展してきた。
・戦後においては、国道50号線を中心とした広域商業圏が徐々に拡大し、1965年(昭和40年)以降、大型店の出店や高層ビルの建築も時代と共に増えていった。
・近年では、商工業が中心に据えられた地域に根差した産業強化、及び地域住民が安心して暮らせる経済基盤づくりを目指しており、あらゆる産業が一体化した経済活動が推進されている。
・市内の観光資源をはじめ、製品や技術も活かした水戸ブランドの促進の他、未来を担う若手の育成も積極的に展開している。水戸市の産業を確立しながら、地域の若返りと活性化が図られている。
・水戸駅周辺の商業施設についても急速に発展した。1985年(昭和60年)に水戸駅の象徴とも言える駅直結のショッピングモール「水戸駅ビル エクセル本館」が開業し、2011年(平成23年)には「水戸駅ビル エクセルみなみ」が完成した。
・2005年(平成17年)には「イオンモール水戸内原」、2017年(平成29年)3月には「水戸オーパ」といった専門店街を含む、大型商業施設も開業した。
総合計画・基本構想等
総合計画や基本構想とは、自治体の指針となるものです。
全体に目を通し、目指している方向性などの全容を掴むことが大切です。
さらに、あなたの興味・関心に合わせて、個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
最低限、隣接する市については理解を深めておきましょう。