大府市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、大府市の概要について整理しておきましょう。
・知多半島東側の付け根に位置し、北部は名古屋市と隣接している。
・市の北部は名古屋高速道路や伊勢湾岸自動車道、知多半島道路などが乗り入れ、東海圏の交通の要衝となっている。そのため、国道23号線や155号線、JR東海道本線沿いを中心に自動車や機械関連の工場が集積し、大規模な工業団地も建てられている。
・キャベツやタマネギといった露地栽培の他、県内一の生産量を誇るブドウやトマト・イチゴなどの果樹園・温室栽培が盛んである。
・JR「大府駅」とJR「共和駅」周辺には商業施設が集まり、各駅を中心に住宅地が広がっている。
・大府市では「健康都市」を都市の目標として定めており、保健や医療、福祉などを推進する施設として「あいち健康の森」を設立するなど、医療やスポーツなど健康関連分野に力を注いでいる。
基本データ
大府市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約34㎢
・可住地人口密度…約2900人/㎢
人口統計
・人口総数…約9万3000人
・年少人口率(15歳未満)…約15%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約63%
・高齢人口率(65歳以上)…約22%
・人口1000人当たりの人口増減数…約2.0人
・外国人人口数…約3000人
・転入者数…約5000人
・転入率(人口1000人当たり)…約54人
・転出者数…約5000人
・転出率(人口1000人当たり)…約52人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約390億円
・歳出額…約370億円
・地方税…約190億円
・財政力指数…1.12
・実質公債費比率…-0.2%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約84%
・地方交付税依存度…0.2%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

大府市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・大府市は愛知県の西部、知多半島の基部に位置している。市域は境川や鞍流瀬川が流れ、水資源に恵まれた地域である。
・古くから稲作を中心とした農業が盛んで、丘陵地には農業用の溜池が複数見られる。戦後には愛知用水が開削され、野菜や果物を名古屋市など大消費地に供給する、近郊農業が盛んになった。
・大府市の主な特産物は「木の山芋」「ブドウ」「ジャンボ梨」などである。木の山芋はカロリーが少なく、健康食材としても注目を集めている。ブドウはデラウェアや巨峰などいろいろな品種が育てられており、旬の時期になると観光農園も開かれることから、観光客にも人気である。
・他にもタマネギやキャベツ、ばれいしょなど野菜の生産も盛んで、特にばれいしょの収穫量は県内指折りである。
・海に面していない大府市では、水産業はほとんど行われていない。
工業・産業
・大府市の丘陵地では古くから窯業が発達し、その起源は平安時代までさかのぼる。市内では約100ヵ所の古窯群が見つかっており、焼き物の街として有名である。
・近代に入ると繊維産業などの工場が操業するようになり、第二次世界大戦期には軍需産業が栄え、飛行場も立地していた。
・戦後は1961年(昭和36年)に愛知用水が建設され、国道23号や知多半島道路などインフラ整備が進められた。地理的条件が良くなると、自動車産業関連の工場が市内に進出し、高度成長期以降は中京工業地帯の一角を担う工業都市へと成長していった。
・市内には「大府市鉄工団地」や「新江工業団地」などをはじめとする工業団地が複数点在している。中でも自動車製造業は製造品出荷額の多くを占めており、市内工業の基幹分野となっている。
・ゴム製品、石油・石炭製品、飲食料品など多様な工業が行われているのが大府市の工業の特徴である。
商業・サービス業
・大府は江戸時代に東海道の宿場「鳴海宿」が置かれ、交通の要衝として発展した。明治に入るまで純農村として栄え、近代になると繊維や自動車などの産業が見られるようになる。
・高度経済成長期を迎える頃には愛知県を代表する工業都市へと成長し、同時に人口も増大した。国道や鉄道も整備され、交通の利便性が向上していく。
・1970年(昭和45年)には市制施行され、大府市が誕生した。市域を縦断する東海道本線沿いに商圏が広がり、大府駅や共和駅を中心に商業施設が立地している。
・かつて大府駅・共和駅周辺に複数の商店街が見られたが、近年は縮小傾向にある。郊外化が進み、幹線道路沿いに大型商業施設が点在するようになった。
・大府市では「ウェルネスバレー構想」を掲げており、医療や介護、健康関連施設が集まる「あいち健康の森」付近を健康長寿の一大拠点にする取り組みを進めている。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
愛知県



所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。