岩倉市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、岩倉市の概要について整理しておきましょう。
・愛知県の北西部に位置し、面積がおよそ10平方kmの小さな市である。
・名古屋都心部より近距離であることから、名古屋市のベッドタウンとして発展してきた市である。
・市民の交通手段となる名鉄犬山線が市の中央を縦断し、名鉄犬山線岩倉駅周辺は中心部として公共施設や商業施設などが集まっている。
・市域中央部を南北に流れる五条川は、市民の憩いの場所とともに桜の名所として知られており、両岸には計1,500本もの桜が植えられ、春には色鮮やかな風景に包まれている。
・初春には「のんぼり洗い」と呼ばれる鯉のぼりの糊を落とす作業が行われ、風物詩として大勢の見物客が訪れる。
・名古屋コーチンの飼育が盛んで、この地方で「ひきずり」と呼ばれるスキヤキは郷土料理として人気である。
基本データ
岩倉市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約10㎢
・可住地人口密度…約4600人/㎢
人口統計
・人口総数…約4万8000人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約63%
・高齢人口率(65歳以上)…約25%
・人口1000人当たりの人口増減数…約0.4人
・外国人人口数…約3000人
・転入者数…約3000人
・転入率(人口1000人当たり)…約62人
・転出者数…約3000人
・転出率(人口1000人当たり)…約57人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約190億円
・歳出額…約180億円
・地方税…約70億円
・財政力指数…0.74
・実質公債費比率…3.8%
・将来負担比率…約4%
・経常収支比率…約92%
・地方交付税依存度…12.5%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

岩倉市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・愛知県の北西部に位置する岩倉市は、濃尾平野のほぼ中央にあり、市内の北から南へ五条川が流れている。数千年前から農耕が営まれていた形跡がある土地であり、それが江戸時代に入ると木津用水の開通により飛躍的に発展し、野菜や米の生産を中心に農業が基幹産業へと成長した。
・近年は都市近郊農業が行われており、第一次産業に従事する人口は全体の1.7%ほどとなっている。
・岩倉市の特産品は「カリフラワー」や「ネギ」などである。他にも「あいちのかおり」や「ゆめまつり」といったお米の収穫も盛ん。
・市内には市民農園が複数点在し、市民が農業を体験できる環境整備も行われている。
・市内には愛知県でも数少ない、名古屋コーチンの孵化・養鶏を行う「人工孵化場」がある。名古屋コーチンは古くから愛知県の特産物として有名で、名古屋コーチンを取り扱う飲食店も点在している。
・海に面していない岩倉市では水産業はほとんど見られないが、河川の水質保全、稚魚の放流など、水資源の強化に対する積極的な取り組みが行われている。
工業・産業
・岩倉は古くから農業が盛んで、大正時代に入ると養蚕、養鶏を主産業として発展した。1971年(昭和46年)には市制が施行され岩倉市が誕生。名神高速道路などの道路網が整備されると、流通の拠点となる企業が市内に進出するようになった。
・かつては市街地内に電化製品や自動車部品などの工場が立地していたが、その後住宅地へと転換した。名古屋に近接した好立地を活かし、近年は大都市のベッドタウンとして機能している。
・市内の工業においては、「窯業 ・土石」「科学」「生産用機械」などの製造業が主である。第二次産業に従事する人口は全体の約3割となっている。
・岩倉市は愛知県で最も小さい市で、大きな工業団地を形成することが難しいため、比較的小規模な事業所が集積しているのが特徴である。
商業・サービス業
・岩倉市は戦国時代、「織田敏広」の居城である岩倉城を中心に発展し、当時は尾張北部の要所として位置付けられていた。
・江戸時代になると、名古屋と犬山を結ぶ岩倉街道が完成したことで多くの商人が行き交う街となり、明治・大正期以降になると青果屋や豆腐屋、提灯屋などの商店が建ち並ぶようになった。
・近代には、名古屋や小牧からのアクセスの良さから、ベッドタウンとして都市化が進展している。
・市域を縦断する名鉄犬山線沿いに商圏が広がっており、そのなかでも「岩倉駅」が市の中心駅として機能している。周辺には商店街が形成されており、飲食店や個人商店が立地している。
・平成期には駅周辺の再開発が進められ、駅前広場や複合商業ビルなども作られた。一方、郊外にはスーパーや量販店が点在。国道がないことから大規模なショッピングモールなどはあまり見られず、中規模商業施設が多いのが岩倉市の商業の特徴である。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
愛知県




所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。