高山市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、高山市の概要について整理しておきましょう。
・岐阜県北部に位置し、飛騨地方の中心都市である。
・「さんまち通り」をはじめとする市街地の古い町並み、春秋に行われる伝統的祭事「高山祭」、雄大なアルプスの風景が美しい「飛騨山脈」など、数多くの観光資源を有している。
・四季問わず国内外から多くの観光客が訪れ、国際会議観光都市にも指定された。
・2005年(平成17年)には近隣9町村を編入したことで市域が拡大した。面積は日本でも指折りで、東京都に匹敵するほどの広さを持っている。
・市域は山間部が多くを占め、冬は寒さが厳しい豪雪地帯として有名である。
・産業では農業や家具製造が盛んである。飛騨牛や高原野菜が生産されており、農業生産高は岐阜県内トップクラスを誇る。市内の山々から切り出される木材を原料とした家具も製造され、様々な製品が作られている。
基本データ
高山市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約2178㎢
・可住地人口密度…約300人/㎢
人口統計
・人口総数…約8万3000人
・年少人口率(15歳未満)…約12%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約55%
・高齢人口率(65歳以上)…約33%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-12.5人
・外国人人口数…約1000人
・転入者数…約2000人
・転入率(人口1000人当たり)…約28人
・転出者数…約3000人
・転出率(人口1000人当たり)…約31人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約560億円
・歳出額…約530億円
・地方税…約140億円
・財政力指数…0.53
・実質公債費比率…4.5%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約80%
・地方交付税依存度…23.4%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

高山市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・高山市は岐阜県内で一番標高が高く、低い場所でも400mを超える高所である。東側にそびえる3,000m級の飛騨山脈をはじめ、四方を山々に囲まれている。気候は山間部では冬の降雪量が多く、標高が高いため夏でも冷涼である。盆地部の市街地は寒暖差が大きく、夏は真夏日になることも珍しくない。
・農業には厳しい自然環境であるものの、近年の進歩した農業技術により農業生産高は岐阜県内トップクラスを維持、全国と比べても高い水準を維持している。
・平坦部では稲作、山間部では冷涼な気象条件を活かしたホウレンソウ、トマトなどの野菜生産が盛んである。
・飛騨牛は高山市の特産物のひとつとなっており、農業生産高の約4割近くを畜産部門が占めている。
・市域面積の約9割を山林が占めていることから、林業も盛んである。環境にも配慮しながら、計画的な森林資源の利用が行われてきた。
・水産業では海からの恵みは無いものの、川魚の養殖が一部で見られる。
工業・産業
・高山市周辺は1695年(元禄8年)に幕府の天領(直轄領)となった。当時から鉱物資源、森林資源が豊富で、平湯温泉付近で鉱山採掘が行われている。
・木工製造が盛んで、卓越した技術を持つ職人が多く存在していた。職人達は山間部から運ばれる木材を材料に、様々な木工製品を製造。なかでも常用針葉樹「一位の木」を使った「一位一刀彫」は、現代でも市を代表する伝統工芸品となっている。木目本来の風合いを活かし、彫刻刀の技のみで鋭く彫り上げられるのが特徴である。
・明治に入ると、豊富な木材を原料にパルプ、製紙、製糸業などの近代工業が発展した。また近年は県内有数の農業地域であることから、地元農産物を原料とした食品加工業も盛んになった。地場産業の家具製造業とともに、市内工業をけん引している。
商業・サービス業
・高山市の商業は、幕府の天領となった1690年代から栄えるようになる。当時は、高山陣屋(幕府が飛騨国を管理するために設置した代官所・飛騨郡代役所)に派遣された代官や郡代がこの地を治め、武士が少ないことから豪商が力を持っていた。幕府や大名とのつながりを持つ豪商達から、京都や江戸の情報が高山の地にも入るようになり次第に町人文化が醸成され、高山祭や工芸品、町家造りなどが生まれた。
・江戸や明治に建てられた豪商の邸宅は今日も残されており、一部は、重要文化財や重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。
・市の中心市街地はJR高山本線の「高山駅」周辺である。観光スポットや宿泊施設、商業施設などが多く集まっている。
・駅の東を流れる宮川で行われるのは「宮川朝市」で「日本三大朝市」のひとつに数えられ、江戸時代から続く朝市である。荒天時以外は年中無休で開催され、高山の名産品に限らず、新鮮な野菜や果物、手作りの雑貨などが販売されている。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接質問リスト
高山市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
高山市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、高山市役所の面接試験を突破することができるでしょう。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
岐阜県
所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。