日立市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、日立市の概要について整理しておきましょう。
・茨城県北東部に位置する。
・市の東部には、太平洋に面した約28kmの海岸線があり、夏場には多くの海水浴客で賑うのが特徴である。
・北西部は阿武隈山地の支脈である多賀山地が連なり、この山地部は市内の3分の2を占めている。
・産業では工業が盛んで、日立製作所の創業地としても有名である。そのため、関連会社の工場も数多く所在しており、東日本有数の工業集積地域として発展を遂げてきた。
・鉄道は東京都荒川区から宮城県岩沼市までを結ぶ、JR東日本の常磐線が市内を南北に走っている。バスでは日立電鉄交通の路線バスがある他、日立市から羽田空港、成田国際空港を結ぶ高速バスも運行している。主要道路は国道6・245・293号線などが通っている。
基本データ
日立市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約226㎢
・可住地人口密度…約2000人/㎢
人口統計
・人口総数…約17万人
・年少人口率(15歳未満)…約10%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約57%
・高齢人口率(65歳以上)…約33%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-16.3人
・外国人人口数…約2000人
・転入者数…約4000人
・転入率(人口1000人当たり)…約25人
・転出者数…約5000人
・転出率(人口1000人当たり)…約31人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約890億円
・歳出額…約830億円
・地方税…約270億円
・財政力指数…0.81
・実質公債費比率…-0.4%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約90%
・地方交付税依存度…9.6%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

日立市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・茨城県の北東部に位置する日立市は、西には山が連なり、東は太平洋沿岸に面している。県の北部にありながら比較的温暖な気候を持ち、山と海の豊かな自然に恵まれているのが特徴である。
・農業では米、大豆、野菜、柿など様々な農産物が栽培されている。なかでも、米の生産が特に盛んで、市内の農業産出額のうち約半分を水稲が占めている。また、山間で栽培されているシイタケも全国的に有名である。合わせて、林業を営む事業者も見られる。
・市の南北35kmに及ぶ海岸線には、川尻港をはじめとする漁港が7つあるのも大きな特徴である。
・沿岸の海域は黒潮と親潮がぶつかる国内有数の好漁場で、地域ブランドのシラスや、ヒラメ、タイ、アワビなどが水揚げされている。特にアワビは県内でも高い水揚高を誇り、漁獲期間の6月から9月に、日立市の水産業はピークを迎える。
工業・産業
・日立市では、かつて鉱山開発が盛んであった。市内にある鉱山は明治から昭和にかけて最盛期を迎え、閉山となる1981年(昭和56年)まで銅や硫化鉄鉱が多く産出されることとなる。その際、掘削機械やモーターの修理技術が発展し、のちの総合電機メーカー「株式会社日立製作所」の創業に繋がる。
・それ以降、市内には日立製作所の工場や社宅が建つようになり、企業城下町として発展してきた。機械製造にくわえ、板金や組み立て、めっきなどモノづくりにかかわる中小企業も集積するようになった。
・昭和期になると家庭用家電の普及も相まって、日立製作所は電力、家電、自動車、情報など事業を拡げ世界的な総合メーカーへ成長した。2016年(平成28年)時点でも機械、電機、輸送機などが製造業の多くを占め、日立市の工業に寄与している。
商業・サービス業
・日立市の商業の発展は、工業の発展と深い繋がりがある。明治時代、鉱業が盛んだった日立の地では、精錬銅の輸送のためにトロッコ電車が整備された。その沿線を中心に宅地化が進展し、商人達が鉱山労働者に向けた商店街が形成されるようになる。
・1897年(明治30年)にはJR日立駅が完成し、卸売業・小売業を主とした商業がさらに発展していった。1991年(平成3年)のピーク時には、卸売業・小売業の年間商品販売額が7,000億円を突破した。
・近年でも大規模小売店舗の割合が比較的高く、市内総就業人口のうち第三次産業にかかわる就業者が多くを占める。
・2015年(平成27年)には上野東京ラインが開業し、乗り換え不要で日立市から東京へアクセスできるようになった。県外からの観光客の増加も見られ、県北中核都市として発展し続けている。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接質問リスト
日立市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
日立市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、日立市役所の面接試験を突破することができるでしょう。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
茨城県


所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。