釧路市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、釧路市の概要について整理しておきましょう。
・北海道の東部、太平洋岸に位置しており、夏でも最高気温が20℃前後と、日本でのなかでも特に冷涼な気候を持っている。
・市内には釧路湿原と阿寒摩周の2つの国立公園や、釧路川と阿寒川をはじめとする河川、「阿寒湖」と春採湖などがあり、自然に恵まれた街として有名である。
・世界的にも貴重な特別天然記念物「タンチョウ」や「阿寒湖のマリモ」をはじめとする特徴的な地域資源を数多く有している。
・市内にある「釧路空港」は、道東の玄関口として重用されてた。また、陸路ではJR根室本線や釧網本線が走り、海上交通では重要港湾の釧路港が立地し、陸海空の交通網が充実している。
基本データ
釧路市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約1363㎢
・可住地人口密度…約530人/㎢
人口統計
・人口総数…約15万8000人
・年少人口率(15歳未満)…約9%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約55%
・高齢人口率(65歳以上)…約36%
・人口1000人当たりの人口増減数…約-18.5人
・外国人人口数…約1100人
・転入者数…約5600人
・転入率(人口1000人当たり)…約36人
・転出者数…約6600人
・転出率(人口1000人当たり)…約42人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約1020億円
・歳出額…約1000億円
・地方税…約210億円
・財政力指数…0.45
・実質公債費比率…10.4%
・将来負担比率…約43%
・経常収支比率…約95%
・地方交付税依存度…25.8%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

釧路市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・ 釧路市内には阿寒川や新釧路川、釧路川の三大河川が流れており、農業・水産業ともに、その豊富な資源を活用している。
・第一次産業では酪農を主体とした農業が行われているのが特徴である。
・畜産分野では肉用牛、馬、酪農がメインで、牧草や飼料作物を一緒に育てる事業者も多くいる。
・釧路市は冷涼な気候のため、海霧の影響を受けて気温が上がりにくい傾向にある。そのため、野菜はハウス栽培が主流。白菜、ホウレンソウ、キャベツなどが主な特産品となっている。
・阿寒湖においては外部から持ち込まれた特定外来種であるウチダザリガニが増殖している。天然記念物であるマリモに悪影響を及ぼすとして駆除が進んでいるが、高級食材であるロブスターの代用品として、その価値が注目されつつある。
・ワカサギ、シシャモ、サンマなどが多く水揚げされ、水揚げ量は全国トップクラスである。
工業・産業
・釧路市には、大規模な食品や製薬工場や製紙工場があり、また全国唯一の石炭鉱業所が操業していることでも有名である。地域の主力産業として地域経済の核となっている。
・国内唯一の「釧路炭鉱」は、高度な採炭技術と保安技術を有している。国の事業としてもアジアや太平洋地域の海外産炭国への技術支援することを目的として、海外研修生の受け入れも積極的に行ってきた。
・釧路市の産業を支えているのが重要港湾「釧路港」や「たんちょう釧路空港」である。くわえて、北海道横断自動車道が開通され、産業に良い影響を与えると期待されている。
・近年注目されているのが情報関連産業である。豊富な労働力を背景に、首都圏等の大消費地からの距離に依存しない業種として、IT企業やコールセンター等の企業誘致を積極的に行っている。その結果、多くのコールセンターが置かれるようになった。
商業・サービス業
・釧路市は北海道の東部に位置し、国の出先機関や国際機関が置かれるなど道東の主要都市である。
・産業構造は第三次産業が半数を占め、サービス業や小売業が盛ん。大型ショッピングセンターや全国チェーン家電量販店、地場スーパーなどがある。
・鉄道はJRが走っているものの、市民の足はもっぱら車である。そのため、どちらかというと駅を中心とした街の成り立ちではなく、幹線道路沿いを中心に集客力のある大型店舗が並んでいるのが特徴的である。
・2019年(平成31年)には、東日本大震災による津波被害を教訓とした防災等の新たな視点を含む「釧路都心部まちづくり計画」が策定され、新しい視点での地域活性化も積極的に執り行っている。
・釧路湿原国立公園と阿寒摩周国立公園の2つの国定公園を有しており、雄大な自然を求め多くの観光客が来訪している。国際会議誘致にも積極的で、「釧路市観光国際交流センター」は国際会議が行われた実績を持つ。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接質問リスト
釧路市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
釧路市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、釧路市役所の面接試験を突破することができるでしょう。
近隣の市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あるため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
北海道


所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。