美濃加茂市役所の面接対策で重要な、市の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
市の概要
市の全体像を把握するため、美濃加茂市の概要について整理しておきましょう。
・岐阜県の中南部に位置し、南部は平野部が広がっている。南端には木曽川が流れ、途中で飛騨川と合流している。
・北部は山林が多く豊かな緑と清流が楽しめるため、キャンプ場などのレジャー施設が存在している。
・鉄道網はJR高山本線と太多線が「美濃太田駅」で分かれており、飛騨地方と東濃地方への分岐点となっている。また長良川鉄道も同駅で接続しており、関市や美濃市など中濃地方へのアクセスにも恵まれたエリアである。
・道路網は国道41号線、248号線、美濃加茂バイパスが市街地を貫き、市の動脈的役割を果たしている他、中央部には東海環状自動車道の「美濃加茂IC」があり、愛知県と接続していることで人の移動と物流が活発になっている。
・交通の要衝としての利点を活かした産業誘致も積極的に行っており、工業製品の出荷額は県下でも上位にランクイン。
・人口は年々増加の一途をたどっており、その約1割を外国人が占めるなど国際的な一面も窺える。
基本データ
美濃加茂市の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
面積
・総面積…約75㎢
・可住地人口密度…約1300人/㎢
人口統計
・人口総数…約5万8000人
・年少人口率(15歳未満)…約15%
・生産年齢人口率(15~64歳)…約62%
・高齢人口率(65歳以上)…約23%
・人口1000人当たりの人口増減数…約5.6人
・外国人人口数…約6000人
・転入者数…約3000人
・転入率(人口1000人当たり)…約52人
・転出者数…約3000人
・転出率(人口1000人当たり)…約44人
※最新のデータに基づいて算出
財政状況
・歳入額…約250億円
・歳出額…約230億円
・地方税…約90億円
・財政力指数…0.76
・実質公債費比率…4.4%
・将来負担比率…0%
・経常収支比率…約90%
・地方交付税依存度…11.9%
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

美濃加茂市の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・美濃加茂市は市域東南部で木曽川と飛騨川が合流し、地形は南部の平野部から北に向かい標高が高くなっている。河岸段丘でできた地形のため、川に近く標高が低い土地は湧水として水が得られるが、台地状である市中部は水利が得にくく田畑には厳しい地域であった。しかし、大正時代に利水対策や土地改良が行われたことで農業が発展した。
・平野部では稲作が中心に営まれ、県下有数の米どころとして知られている。台地部や山間部では戦前までは養蚕、戦後は野菜果物類の生産が行われ、その中でも梨は県内トップクラスの生産量である。
・市の特産品となっているのが、干し柿の王様とも言われている「堂上蜂屋柿」である。堂上とは朝廷への昇殿を許されたという意味で、高品質の蜂屋柿を用いて平安時代から伝わる製法で作られている。
・海に面していない美濃加茂市では、水産業はほとんど行われていない。
工業・産業
・美濃加茂市の地では古くから養蚕が盛んで、明治になると製糸工場が興り、大正期には従業員500人を超える工場も立地するようになった。この工場は1918年(大正7年)に郡是製糸(現在のグンゼ株式会社)と合併し、長きにわたり地域の産業に寄与した。
・1955年(昭和30年)には、岐阜県が美濃加茂市を工場適地に選定した。その後は工場誘致条例の改正とともに企業誘致が積極的に進められ、各業種の工場が進出した。
・1980年代からは水利の悪い中部台地地域の工業団地化も進み、1990年代には東海環状道が開通した。美濃加茂ICの設置が決まると、周辺の蜂屋町地区を中心に職住接近の大規模な土地区画整理事業が進められるようになった。
・リーマンショック後は大手工場が撤退するなど厳しい状況もあったが、代わりに新しい企業の進出もあり、生産用機械器具製造業を中心に岐阜県内有数の工業都市として栄えている。
商業・サービス業
・かつて美濃加茂市の地には「中山道」が通過し、木曽川沿岸の市役所が置かれている地域には「太田宿」が立地していた。太田宿は、中山道三大難所といわれる木曽川「太田の渡し」の最寄りの宿場として発展した。17世紀のはじめには尾張藩の太田代官所も設置され、木曽川筋の軍事・政治・経済の重要な拠点として位置付けられていた。この宿場があった土地には「太田宿中山道会館」が建てられ、様々な歴史的資料を展示している。
・市内の中心駅は「JR美濃太田駅」となっており、JR東海の高山本線と太多線、長良川鉄道の3路線が乗り入れている。南口には商店街が形成されており、多くの店舗が集積。
・駅北西部の国道248号線と国道41号線の交差点付近は、飲食店や量販店などの大型店舗が立地しているエリアである。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接質問リスト
美濃加茂市役所の面接において、過去の受験生が実際に質問された内容をリストとして提供しています(下記のリンクからご確認いただけます)。
美濃加茂市役所で定番の質問をはじめ、一部の受験生しか聞かれていないものの、「いざ聞かれると答えに窮する」「準備しておかなければ答えられない」ような難易度の高い質問も収録しました。
質問されることをあらかじめ把握しておけば、面接試験は決して怖いものではありません。
このリストへの回答を事前に準備することで、美濃加茂市役所の面接試験を突破することができるでしょう。
隣接する市
公務員試験の面接では、近隣自治体との比較について聞かれることが多々あります。
特に隣接する市は比較対象として挙げられやすいため、下記の自治体についても目を通しておくようにしましょう。
岐阜県


所属する都道府県
市役所を受験する場合でも、その自治体が所属する都道府県について聞かれることがあります。
志望先の関連情報として押さえておきましょう。