愛知県庁の面接対策で重要な、県の概要、基本データ、各種産業の特徴、総合計画・基本構想等、面接カード、近隣自治体について掲載しています。
公務員試験の面接対策においては、まずは志望自治体に関連する基本的な情報を押さえることが大切です。
面接で聞かれ得るというのはもちろんですが、志望自治体や業務への理解を深めるために大いに役立つからです。
そして、そうした情報を面接での回答に活用することができれば、面接官に対してより説得力のある説明ができることでしょう。
この記事を通して志望自治体ならではの特色を理解し、ぜひ面接対策に活かしてください。
なお、その他の自治体については下記の記事からご確認いただけます。
県の概要
県の全体像を把握するため、愛知県の概要について整理しておきましょう。
・本州の中央南部、太平洋側にあり、中部圏の中核を形成している。
・県庁所在地は名古屋市。
・首都圏と近畿圏の間にある愛知県は地域独自の文化を持ち、自動車産業など工業生産が盛んだが、一方で農業や商業分野でも大きな実績を誇っている。
・織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の三英傑を輩出した歴史的にも重要な県である。
基本データ
愛知県の基本データを算出しました。
面接で具体的な数値を聞かれることもあるので、しっかり押さえておきましょう。
統計
・総人口…約754万人
・総面積…約5173㎢
・世帯主月収…約45万
・1世帯貯蓄高…約1770万
・男性平均寿命…約81.8歳
・女性平均寿命…約87.5歳
※最新のデータに基づいて算出
文化・教育
・総合博物館…2館
・科学博物館…3館
・歴史博物館…14館
・美術博物館…18館
・野外博物館…0館
・動物園…1園
・植物園…0園
・動植物園…2園
・水族館…3館
・体育施設…3499施設
・劇場、音楽堂等…81館
・全国学力調査正答率(小学校)…64.5%
・全国学力調査正答率(中学校)…56.5%
・学習塾数…3041ヶ所
※最新のデータに基づいて算出
各種産業の特徴

愛知県の各種産業についても整理しておきましょう。
農業・水産業
・愛知県は全国有数の農業生産を誇る。木曽川や矢作川、豊川などの豊かな水資源に恵まれ、多様な自然条件が整う他、大消費地の名古屋市があるため、地域ごとで特色ある農産物や畜産物が生産されている。
・農業産出額においては野菜や花木の占める割合が高く、露地栽培や施設栽培など農産物に合わせた栽培方法を用い、一年を通して安定的な生産が行われているのが特徴である。
・豊富な水資源があり、比較的温暖な気候であるため、キャベツや大葉、ブロッコリー、ぎんなん、とうがんなど数多くの野菜が全国的に上位の出荷量を誇る。
・キャベツは全国一の出荷量で、10月から6月まで冬系キャベツ、12月から5月までは春系キャベツと、長期間にわたり出荷されている。
・花木では、きくやバラが出荷量全国1位で、洋ランやシクラメン、カーネーションなども全国有数の産地である。
・水産業においては、伊勢湾や三河湾、渥美外海の海や、河川、養殖池などで漁業が営まれている。ウナギやのりなどの養殖や小型底びき網、船びき網などの沿岸漁業が全国上位となっている他、アサリやクルマエビなども全国有数の水揚げ高を誇る。アサリ漁獲については、全国の50%以上を愛知県が占めている。
工業・産業
・愛知県の製造品出荷額においては、輸送用機械や業務用機械、鉄鋼業、プラスチック、ゴム製品、電機・機械、繊維など10業種が全国1位となっている。産業別県内総生産から見ても、愛知県の製造業は全国平均より高い割合を占めており、”日本一のものづくり県”と言われる所以である。
・ものづくりの歴史は、安土桃山時代に織田信長が全国から職人を集め、その職人たちが技術を伝えてきたことにより、ものづくりの技術が根付いたと言われている。
・最も有名な愛知県の産業は自動車産業で、県内には自動車関連の大手企業や中小企業が数多く集まっている。全国の自動車産業の製造品出荷額のうち約40%の高いシェアを占め、愛知県の産業を支えている他、日本における自動車産業発展の地とも言える。
・総取扱貨物量と貿易額ともに日本一の国際貿易港である名古屋港をはじめ、輸入自動車額と台数が日本一である世界有数の国際自動車港湾など、国外への流通基地としての役割を果たす港があり、国外への輸出も活発である。
・愛知県は2011年(平成23年)に、国際戦略総合特区「アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区」に指定されており、国外にも通じる航空宇宙産業の一大集積地を形成することを目指す取り組みが行われている。
商業・サービス業
・愛知県が栄えるようになったきっかけは、江戸時代までさかのぼる。その頃の愛知県は尾張と三河2つの国でできていた。そして1600年(慶長5年)、「関ヶ原の戦い」に打ち勝った「徳川家康」が大坂を拠点とする豊臣家への予防線として名古屋城の築城を開始する。名古屋城は徳川御三家のひとつ「尾張徳川家」の居城として、政治的に重要な役割を持った。それを契機に尾張の中心であった清州からは、多くの人々が名古屋へ移り住んだ。これを「清州越し」と呼び、築城後は城下町が形成され、伊勢音頭の「尾張名古屋は城でもつ(保つ)」という一節で知られる通り、お城を中心に商業や産業が繁栄していった。
・現在の愛知県は県都の名古屋市を中心に日本有数の経済都市に成長し、県内にある事業所数、従業員数はいずれも東京都、大阪府に次ぐ全国3位となっている。
・愛知県のなかで最も人口が多いのは名古屋市で、次いで豊田市が続く。豊田市にはトヨタ自動車株式会社があり、自動車関連産業が盛んである。
・愛知県は自動車製造業をはじめ化学、金属、陶磁器などモノづくりに強く、なおかつ鉄道・航空・船舶など輸送インフラが充実していることから卸売業も活発である。愛知県全体の卸売業の内訳を見ても、自動車を含む「機械器具卸売業」がその割合の多くを占めている。
・小売業界では食品大手「ユニー株式会社」やCD・ゲームの販売を行う「株式会社ゲオ」、スポーツ用品を扱う「株式会社アルペン」などが県内の売上上位企業である。その他にも、「スギホールディングス株式会社(スギ薬局)」、「株式会社ヴィレッジヴァンガードコーポレーション」など、全国にチェーン展開している企業の本社が多く籍を置いている。
総合計画・基本構想等

自治体において「総合計画」や「基本構想」など呼ばれているものは、自治体の指針となるものです。
まずは簡単にでもいいので全体に目を通し、その自治体が目指している方向性などの全容を掴むことがポイントです。
その後は、あなたの興味・関心に合わせて個別の計画や取組についても調べてみてください。
面接カード

愛知県庁の面接カードの内容を掲載しているので、これを参考に実際に面接カードを作ってみましょう。
※過去のものとなりますので、あらかじめご了承ください。
・学歴
・職歴等
・併願状況
・資格、免許
・趣味、特技
・得意科目または得意分野
・長所
・短所
・愛知県職員を志望する理由
・これまでに特に力を入れて取り組んだことと、そのことからあなた自身が得たもの
・今、あなたが関心を持っている社会的問題
・特記事項
県内の市
県庁を受験するのであれば、県が管轄する県内の市についても理解を深めておく必要があります。
志望先の関連情報として一通りチェックしておきましょう。

































